面白い「AさんBさん」文体をつくるには

ある文章を誰が書いているのか、という場合、普通に書き手本人だったり、または新聞記事のように無記名だったり、「ちゆ12歳」のように仮想人格だったり、1サイトの中でその日によって書き手が違ったり、まぁ、いろんな形がある。
その一手段として、二人の人格を設定して、その掛け合いで文章を書くというスタイルがある。
仮に「Aさん」「Bさん」とする。
たとえば、Aさんが「福井の美浜原発が事故ったねえ」と振って、「死傷者が●●人出たそうだよ?」みたいな感じで、会話が続いていく(こんな始まり方じゃ、面白くもなんともない教育テレビ的会話にしかなりそうにないけど、とりあえずケースとして)。
巡回サイトで、いくつか似たようなスタイルをとってるところがあるけれど、読んでて面白い掛け合いにするには、いくつか押さえておきたいポイントがあるんじゃないか、と。
とりあえず思い当たるのは、

  1. A、Bのキャラ付けが明確(毒舌と抑え役とか)
  2. A、Bが別ベクトルの視点を持ってる
  3. 会話の終着点が、批判でなく提案や分析になってる

くらいか。
オタク系サイト界隈なら、原えりすんの電気オタク商品研究所http://www.geocities.co.jp/Playtown/2080/が、(マッドな)博士と(一般的感性を持った)助手という感じで、参考になる(もちろん、飽きさせずにあのスタイルをやっていくには、豊富なネタが不可欠だけど。新しい即売会開催方式の提案とか、アイデアも豊富だ)。
反対に、読んでて釈然としないのは、文章のほとんどが、AまたはBが振った推測とか疑問なんかに対して、相方が「そうだよねぇ」とか「いや、ホントに」みたいな肯定か、「つまり〜なんだよな」とかの補強を、延々と続けていくパターン。
最後に、一応、軽い自虐ツッコミなんかが入ることもあったりするけど、そこまでは、単に公務員の不祥事記事とか、オタク叩き記事なんかを揶揄ってるだけだったりすると「人格分けて書く必要があるのか?」と、思ったりする。
雑誌でよくある匿名対談なんかも、一人のライターが、「AさんBさん」形式で書いてたりすることがるはずだけど、キャラ付けなんかがうまくいってないと、予定調和気味で面白くもなんともないことが多いように思う。

……というわけで、そのうち挑戦してみます。