Ku Klux Clan≒erotic manga、あるいは「園じぇる」はさすがに抜けないマニアの繰言

  • Ask John――日本では子どもをポルノグラフィーに使うことが許されているのでしょうか(2005年8月22日)

 http://www4.ocn.ne.jp/~tmf00a/ASKJOHN.htm

おしめをつけていてもおかしくないような年恰好の男の子や女の子が題材のエロMANGAジャンルがあって、そこにはほしのふうた氏家もくEB110SSMARCYどっぐ西安(にしいのり)などたくさんの同人まんが家が作品を物しています。もっともこれらはマイナーとされる成人MANGAのなかでもさらに特殊な部類に属するものです。つまり、日本ではこういう類のものを創ったりすることにはとても寛容なのです。米国のOTAKUたちはこれらのものをロリコンのおふざけ変種としてtoddlercon(おしめコン)と呼んでいます。
ただ、こういうポルノMANGAが日本では受け入れられているとはいっても現実問題としてそれはこういうジャンルの存在があまり知られていない、あるいは馴染みがないゆえであると考えられます。流通しているからといって世間的に認められているということではありません。
例えばここ米国には白人至上主義者の集まりであるKKK団という組織がありますが、その存在じたいは大目にみられているわけです。といって人種差別が公に受け入れられているわけでも認められているわけでもありません。これと同じでイラストレーションによる児童ポルノが堂々とまかり通っているからといって、日本では児童虐待や児童の性商品化が許されているというわけではないのです。

 どういう基準で、Hoshino Fuuta、Ujiie Moku、EB110SSMarcy Dog、Nishi Ioriという5人の作家が並べられているのか。単に輸入された「コミックアリス」あたりから抜粋したのか*1アメリカンなOTAKUどもの琴線に触れる何かが彼ら作家にあるのか、測りかねる。*2
 つーか、MARCYどっぐは、ロリが極大嗜好の人ではないだろ。……いやいや、逆に5人あげて1人も大外しの作家がいないことのほうを、親指を立てて讃えるべきなのかもしれない。


 筆者は、ロリコンの「おふざけ変種」*3として、toddlercon(おしめコン)なるサブジャンルを取り出す。日本では、どちらかといえば、そのサブジャンルこそが本道のロリであって、彼奴らがロリと呼ぶものは日本では単にエロと呼ばれることのほうが多いはず。日米におけるロリ嗜好が、極東に向かって鋭く滑空していることを如実に示す数多くの事例を補強するものとして、言及しておく必要がある。


 しかし、toddlercon  - Google 検索の結果を見ても、10数件しか見当たらないことには、一抹の不安を覚えさせる。米国のOTAKUたちの間で、どれだけ市民権を得ている言葉なものか。案外、わざわざ用語として取り出したJohn氏が発祥元だったりするのかもしれない、と穿ってみるのも意地が悪くて楽しかろう。


 Samurai Shodown Forever Message Board - Few suggestions for this Message Boardなる、(おそらく無許可の)アニメ系画像貼付掲示板の断り書きでは、

Lolicon is allowed, of course, especially if it's SS. But only if it is not portraying anyone under the age of five. Toddlercon will be deleted, so be careful not to post erotic pictures of babies and that stuff.
Loliconは特にそれがSSであるならもちろん許容されています。 しかし、それである場合にだけ、だれかでも描くのは、5歳ではありませんか? Toddlerconが削除されるので、赤ん坊のエロティックな絵とそのものを掲示しないように注意してください。

とある。
 例えば、5歳というハードルとおしめコンの用語の間に、何かの関連性が透けて見えてこないか。アメリカンのおしめが取れる年齢の平均値を調べてみるのもよかろう。




※参考……英語原文→http://www.animenation.net/news/askjohn.php?id=1154(右上に久しぶりに見たマイアミ☆ガンズ)

*1:えーと、そういえば、コミックアリスなんぞを現地で所持したり販売したりそもそも持ち込もうとしたりすると、それは検挙対象になるんだろうか? こーいうところって意外と曖昧、合間忌ー。

*2:たんにtoddlercon(おしめコン)なるコミュニティで重宝されてる作品群の作家として、5人があげられていただけかもしれない。西安EB110SSはまさにおしめファックとでもいうべき作品を供給し続けている。さらに続けると、おしめ、という言葉の選択にも、アメリカン独特の侮蔑や人としてどうよという厳しい視線がきっと込められているのだろう。おしめコンの由来もまた、そのうち調べてみることにしよう。

*3:原文ではparody