ガンボの収支計算。

  • 国内初、漫画のフリーペーパーに挑戦 - ビジネススタイル - nikkei BPnet

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去年の春から、無料漫画誌のビジネスモデルを固め、ベンチャーキャピタル(VC)を回って、起業資金の調達を始めました。幸い、出資してくれるVCが見つかり、昨年8月にデジマ設立に至りました。

でも、我々は広告収入で運営していくという方針を決めてやっています。

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R25」は60万部発行で、広告料金の定価は1ページ250万円と言われています。

  • 漫画誌ならではの新しい広告スタイルにも挑戦 - ビジネススタイル - nikkei BPnet

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社内には5人の広告営業担当者がいて、営業をかけています。

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例えば、現在、広告は1ページ当たり40万円の料金を頂いています。発行部数を現在の2倍の20万部にしたとき、果たして80万円で買ってもらえるのか。部数を増やせば、大阪など他の都市で配ることも可能性として浮上してきます。

  • 週刊東洋経済TKプラス | The Headline――話題の無料マンガ誌 いったいどこで稼ぐ?

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連載陣に支払う原稿料は、他誌並みの基準だという。

さて、これで採算は成り立つのだろうか。収支計画を明かしていないが、広告ページは全体の約1割に相当する26ページだけ。『R25』の約4割と比べ極端に少なく、広告頼みではない。
実は、デジマでは『ガンボ』の過去の連載作品をインターネットで読めるようにしており、これが月額500円の有料サービスだ。順調に会員が伸びれば、まずはここが大きな収益源となる。さらに今年上期中に単行本を発売する予定。この二つが甲斐社長の考える収益源だ。
『ガンボ』が12本もの本数をそろえた理由も簡単だ。本数が多ければ多いほど、ヒットを放つ可能性が高まるからだ。単行本の場合、大きなヒットが生まれればロングセラーにもなるため、その実入りは大きい。
無料配布はあくまで入り口のハードルを下げるための手段。後の有料ビジネスが本丸であり、純粋なフリーペーパーとは性格が異なる雑誌ともいえるだろう。創刊号10万部の配布は早々に“完売”し、読者の手に届けることに成功した。今後、継続的なファンを掘り起こせるかどうか。『ガンボ』の勝負はこれからだ。


 今週出たNo.7の広告ページ数は21P。×40万円で=840万円。おそらく営業5人が直接にとってきて、代理店マージンは発生してないだろう。値引きは……、とりあえず考えないことにする。40万円なんてやっすい値段から引いてたら際限がなくなるし、創刊したばかりで安売りしてたら、どのみち先行きは短い。No.7の全ページ数は226P。ページ単価は3万7,168円。500円・550ページのマイナー月刊マンガ誌を想定して、3万7,168円×550P=2,044万2,400円÷500円=実売約4万部。ありえない数字ではないか。


 「他誌並みの基準」という原稿料を1P1万円とすると、226P-21P=205P-グラビアとか企画ページとか目次とかでざっと10P=195P=195万円。840万円-195万円=645万円。
 配布場所(http://gumbo.jp/pc/map/map.php)は現在、30駅。各駅で週に1回ないし2回配布していて、配布回数は55回。
 配布アルバイトの時給を800円とした場合の配布コストは、55回×アルバイト4人(改札2箇所で2人ずつ)×4時間(朝が7:30〜11:30、夕が16:30〜20:30)×時給800円=70万4,000円。時給900円なら、55回×アルバイト4人×4時間×時給900円=79万2,000円。残金は約565〜575万円。ここから駅までの運び賃をマイナス。某びーむは取次ぎに支払う代金が4割ということ(http://syumilog.hp.infoseek.co.jp/03/09/20_01.html)なので、バイト代と運賃の合計は、それより安いかもしれない。
 印刷代をマイナス。さらに家賃とか営業の給料とか編集の給料とか社長の給料とか通信費とか備品のリース代とか交通費とか引いて。
……。
 どのみち赤字ですか?
 部数を増やしても販売収入が増えるわけじゃないから、広告単価をあげるか広告ページ数を増やさざるえないのがネック。






 http://www.ntv.co.jp/info/news/345.html

▽出資額
月末に4,000万円。2月末に1億2,000万円を追加出資予定。
追加出資後の株式シェアは16.13%。

▽その他の出資者
トランスコスモス株式会社、エヌ・アイ・エフSMBCベンチャーズ株式会社、オリックス・キャピタル株式会社、他個人

 ドーピングドーピング。