BB弾を大根切り。


BeanBallきた。



こういう事態が表面化すると、今更ながら、うさだひかるのオモテ芸名を応援していたブログ中の人の気持ちが、ちょっとだけ理解できるような気がしてきます。あと、HUNTER×2の話じゃねーのかよ、ケンカ商売の話じゃねーのかよ、で、がっかりという人がちらほらいて、そのことも何気に気落ちさせる。



「初版印税つぎ込んでできる限り本文を加筆修正」したという、涙を誘う前半については、そういったミスが常態化しているとしたら、呆れるしかない。①たいていは口頭のやりとりで問題なくやれてる、のか、②今回のような問題が生じても問題として見なされない、のか、どちらでしょうね。それとも売れるマンガをめったに作ってこないシリウス編集部がコミック事業部に舐められてるのか。まぁ、どうだったとしても、前半までに関しては、BBSに掲載したことを特に問題にすることもないと思う。それが個人的見解。もし編集が怒ってるようなら、それは狭量。講談社とは「AtoZ」「RINGO」「イオ」で10年来のかってしったる仲のはずの恋緒が、シリウスと如何してウマが合わない状況に至ってるのかは、非常に興味をそそられるけれども。



問題は後半。そんなことを公表しても恋緒と編集部との間で、何の良い関係も生まないと思うから。どういう覚悟と錯乱があったのかは、想像だにできない。ただ、こちらは外野なので、出ちゃったものは、おおいに利用させてもらう。特に「創刊当時から編集長が不在」というくだり。
文字通り「編集長」が(兼任するマガジンZが忙しくて?)シリウスの仕事を出来てないのか、あるいは「長」としての能力に欠けて副編クラスもフォローや代行が出来ていないのか。創刊時に顔出し取材を受けた人間が「お飾り」だったとしたら、とんでもないことだが、ここでは、明確な編集方針と責任を背負うだけの人材がいないということで、仮解釈しておく。


編集方針が創刊当初に比べてはっきりしなくなってきたという感触を、ちょうど1年前、「創刊から約1年半を経過して、「スターゲイザー」の仕切り直しに初めて、大きな変動が起き始めているように見える。」というエントリなどで表していた。この次の号でホラーマンガの大型企画が発表されたが、実際には一部の作品を除いて、あまり質のともなわない新人育成企画で終わった印象が強かった。「スターゲイザー」は1話を掲載しただけで、本誌では何の告知もないまま無かったことになった。
これだけ読者の年代層がキレイにばらけていたら、ターゲット設定もやりにくいだろうなとは多少、思う。が、当然ながら、ばらけるような誌面を構成しているのは編集部なので。
創刊当時の編集方針(のように見えたもの)はもう見えなくなり、今は、自分の中の共感は、今度の新連載は面白かった面白くなかったという素朴なレベルでいったりきたりしている。新たな編集方針(のように見えるもの)は、まだ見えない。見たいという願望も、前ほどの熱は帯びていない。編集方針が見えにくい≒「編集長が不在」と繋げていいものなのかどうか。片山ユキヲの「空色動画」には、新しい路線を感じるんだけど。


一つ指摘しておくとしたら、「創刊当時から編集長が不在」なのに「早急に結果だけは求められる」という編集体制が出来てしまっている心配。ナンダソレ、だ。酷いスパイラルだ。「オレが責任もつからどーんと好きなようにヤレ(最低限の成果はないと困るけど)」って言ってくれる人がいないってことだ。それじゃあ、下の人間は数字を指針に試行錯誤するしかない。試行錯誤は別にいい。外野からは迷走に見えたって別にいい。「スターゲイザー」の仕切り直しにしても、ホラー企画にしても、良く取れば面白いと思ったことは何でもやってみようのチャレンジ精神に溢れてると言える、悪く取れば読者無視。でも、それは結果次第勝てば官軍というか、外野(の自分)はどうとでもは言うところはある。
押さえておくべきは、その方針・企画に対して誰がゴーサインを出してその誰かが推移と結果について、どういう責任を取ったのか。その誰かがいないとしたら、まともな仕事場じゃない。




編集の内情がアレだったとして、それ自体は収まらない驚きではないんだ。ただ、ずっと創刊当初からシリウスという雑誌の変遷を追いかけてるつもりではあって、そこのところでアレはアレなりに方針があって責任を取る人がいた上でのものだと思っていたので、それが実は霞みのようなものを相手にしていたのだとしたら、それはショックだね。



「顛末と共に追記」があるらしいので、それに応じてこちらも追記予定。