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  • コミックアライブ7月号
    • 「OZ」と「ノロマジョ」と「桜花絢爛生徒会」が載ってないって!
    • 新連載「RE:BIRTH」(李秀顯ほか)
      • “『バトル美少女いっぱい』のコミックヴァルキリーで人気急上昇中の「鬼姫VS」のあの大型コンビがアライブにも殴りこみ!”……なんて煽り文句はなかった。こっそり柱で“海外人気作家”と書いてあるくらい。海外て、船で3時間程度のお隣の国のことを、そんな曖昧に。アライブって全般に、そういった煽り文句が無いか、あってもアッサリ梅紫蘇風味がほとんどで、もっと塩コショウ効かせてくれよというのはあったりする(もちろん、まずはマンガを面白くしてもらうのが最優先だけど)。そのマンガのその回の、もっともおいしいところをオッ?と思わせる惹句で目を引かせることについても、仕事の合間の空いた時間とかで考えてみてほしい。もしも、単行本ではなくなっちゃうんだから別にいいっしょ、というのであれば、雑誌の読み手として悲しい(「OZ」や「聖戦の刀鍛冶」なんかに見られるよう、新連載に毎号大量のページを割いたり複数話掲載で、早めに単行本を出す方針が強まっているので、なおさら煽り文句なんかに使う労力は削られがちなのかもしれないけど)。編集の仕事は、突き詰めれば、びしっと決めるタイトルや見だしを捻り出せるかどうか。その訓練の場として、煽り文句はいいんじゃないかしら。
      • ……作品内容と関係ないことばかり書いたので、中身についても。原作担当のイム・ダリョンは、なるだけ少ない登場人物で物語りを回転させていくのが得意らしく、この新作第1話でも、姉・弟・クラスメイトの3人に絞り込んだ展開。という一方で、「鬼姫VS」や「フリージング」でも見られた、助長な世界観や状況の説明の場面が出てくる。そういうのは、数話分をかけて徐々にやっていってくれればいいのに、最初にかっちりと説明しとかないと気がすまないらしい。あと、展開の速さで読者を巻き込んでいくことにCHALLENGEしているように見えるのはいいんだけど、ちょっと唐突すぎるところ(弟が路上で刺される顛末とか)があって、そこは気になる。連載を重ねていけば、どうして刺されたかという理由なんて別にどーでもよくなるから、とっとと処理しとこうというのも分かるのは分かるのだけど。
    • デイドリームネイション」(kashmir
      • ラストのページの柱で不穏なことを言っている。
    • シリーズ読切「恋愛遊星 ナジュラ」(倉橋ユウス
      • これは前編か前日譚ということにしてもらって、後編を読みたい。お互いのテレパス交信が極限まで高まって、女性のほうが「着床」したので、やりたいざかりの男のほうはやりたくてもやれない状況になり悶々と眠れない日々をすごすことに……みたいな。第1話、第2話にあった葛藤が、今回、ほとんど見えなかったので、そこの補完がほしい。
    • ささめきこと」(いけだたかし
      • 読んでると、落ち着きます。
    • 断裁分離のクライムエッジ」(緋鍵龍彦
      • いつだかに読んだセカイ系っぽい話になってきた。いつ読んだのか定かではないけれど、いつか読んだのではないかしらというくらいの、微かな既視感。
    • 「ブレイクハンズ 星石を継ぐ者」(佐々木ミノル)
      • おっと、急展開。
    • ロゼッタ 薔薇の聖十字騎士」(吉岡榊)
      • まだ話は、どっちの方向にも転がっていけそう。シリアス時々、基本ギャグ多目でいってほしい。
    • 「聖戦の刀鍛冶」(山田孝太郎ほか)
      • 割と好き。画に関して、特に個性と言えるほどのものは今のところ見えないけど、構成が整理されてほかのラノベ原作マンガみたいにゴタゴタしてなく、マンガ化にあたってちゃんと見せ場を処理し直しているようだし。
    • 「乱刃」(空十雲
      • 「ジャバウォッキー」みたい。でも、これを載せちゃうのが、今のアライブと大王の差だろう。ページ数は、900〜1,000くらいでだいたい同じ。容量はさほど変わらない。大王は、「よつば」と「ガンスリ」の鉄板があるからもっと冒険したってよさそうなものなのに、コミカライズのノルマが厳しいのか、GAOを潰しちゃったし安全牌が重視されるのか、数字もストーリーも読めそうなものしか見えてこない。アライブだって「ティーアズ・トゥ・ティアラ」とか「ファントム」とか「CHAOS:HEAD」とか、どーでもいいコミカライズは多いけど、その分のノルマを達成したら残りのページでは、いろんな“試み”の作品が見られる。そういった新しい可能性が感じられる雑誌は、読んでて楽しいよね。言い方は悪いけど、腐るほど雑誌が溢れてるなかで、自分のところ1冊で満足してもらおうなんて思っても、そういう頑張りは幅を狭める心配を生じると思うなぁ。
    • MFコミック大賞受賞作「私立徳川学園イエローゲート!」(森みさき)
      • ……なんてことをすぐ上で書いたりはしたけど、新人賞がまともに機能してないのは、やっぱりどうかと思う。これが100万円、と思ってしまわざるをえない。というか、(おそらく)経費削減でフラッパーとの合同開催に変えたとはいえ、年間で100本応募がないって、どうなの。
    • 最終回「聖戦テイルズ」(士土大介
      • この副会長の人、絶対、三十路だわ。ボーボーだわ。三十路のガーターベルトいい。
    • ディーふらぐ!」(春野友矢
      • 「まさかの/五連続ツッ」。基本は繰り返してアジが出る。
    • 新人賞のステップアップ賞に《シラトリ(SOFT-COTTON改め)》。なぜか作家名はシタトリユリ。誤植?
  • ケータイ★まんが王国
    • クロスワールド 第1〜2話」(四ツ原フリコ
      • カラーのワンポイント的な演出が効果的(赤い目、花びら、etc)。モバイル演出担当は秋山ゆり。やっぱり、お金と手間をかけないと、ケータイマンガは暇つぶし以上のものになりにくそう。そういった演出が見られないパソコンで読むWEBマンガは、結局のところ、単行本にして売れてナンボで、WEBで読むことによる面白さのメリットってのが、はっきりしない場合が多いんだよなぁ。「安い」「場所とらない」って、そりゃサブ的なメリットだもの。演出いれたらマンガじゃなくなるって? じゃあ、マンガじゃなくていいよ、もう。