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- アフタヌーン7月号+四季賞ポータブル2009春
- 「ナチュン」と「ヴィンランドサガ」と「大江戸ロケット」が載ってないって! ……まぁいいか。
- 四季大賞「NO MAN IS AN ISLAND」(丹羽麻里子)
- 一つの解釈。「ポータブル」のP61-62で、白髪眼鏡のプロデューサーが「だいたい」「お前に断る/権利なぞないと/何回/言えばわかる」-「お前がいたから/こんなことに/なったんだろうが」と吐き捨てると、ボーカルのラスが苦しそうな顔で黙り、その後の3コマの回想シーンで、「マッチ?」→「お前/タバコなんか吸ってたか?」→「お前の/気にする/ことじゃない」という会話が、ラスと、マッチ箱に入ったヤクのオーバードーズで死んだギターのダイムとの間で交わされる。ここで気になるのは、ラスが「お前/タバコなんか吸ってたか?」とダイムに聞き、死んだダイムが「お前の/気にする/ことじゃない」とごまかしたように見える構成に“なっていない”こと。それぞれのセリフは、ダイムの顔があるコマで「お前/タバコなんか吸ってたか?」、ラスの顔があるコマで「お前の/気にする/ことじゃない」となっている。つまり、もしかしたら、ヤク中だったのはラスで、始終荒れてるラスがヤクをやっているのを知ったダイムが、ラスの不安をもっと理解したいと思って、ラスがマッチ箱に隠し持っていたヤクを試してみたところ、不慣れなせいでオーバードーズで死んだ、のかもしれない。で、あれば、プロデューサーの「お前がいたから/こんなことに/なったんだろうが」という言葉に、ラスが凍りついて言葉をなくしてしまった理由を納得しやすい。ヤク中のボーカルが、自分のヤクで大切な相棒を失って、途方にくれていたところから、この物語が始まったのなら、物語の中盤で、病院のベッドで昔を思い出しながら「ダイム/お前が/いなくて/寂しいよ」と呟くラスの記憶の混乱は、かなりはなはだしい。一つの解釈。
- 四季賞「害虫駆除局」(田中雄一)
- 長沼上司が虫に拉致されて行方不明だった瀕死の奥さんを見つけて、ほっとしたところで、今度は主人公の小野崎が虫にさらわれてしまう。そこからの展開が、まったく予想をつかせなかった。プロの仕事に徹していたように見えた長沼上司の脆さ、長沼以上の地獄を見ることになった主人公がそれまでの信念を変えざるをえなくなったことの、どちらも、並大抵で描けるものじゃあない。
- うえやまとち特別賞「ドッヂ」(田川ミ)
- 小学校時代って、いろんな無茶が通る、よ、いろんな。
- 新連載「武士道シックスティーン」(安藤滋朗ほか)
- いや、面白いです。
- 「友達100人できるかな」(とよ田みのる)
- ちゃんと読みたい気持ちはあるのに、いつも飛ばしてしまいがちなので、頑張ろう。
- 「呪街」(惣本蒼)
- ふと思ったけど、このマンガ、きっと立派な舞台劇になるよなぁ。バトルシーンはワイヤーとかも使って、暗黒舞踏系の劇団員をスカウトして。
- 「いもうとデイズ」(田中ユキ)
- 普通に読んでる。
- 「無限の住人」(沙村広明)
- シラを食って不死化した狼がジョン・カーペンターの映画みたいなモンスターになって……って、そういうのは余計だわな、別に。連載期間で10何年を追いかけてきたキャラクターが死んでしまうとなると、それがどれだけ壮絶な最期だろうと、やっぱり物足りなくなってしまう。いなくなってほしくないから、いつまでも痛めつけて、さらにその先でもっともっと痛めつけて/痛めつけられていてほしい。死んじゃったら、なぶれない。シラがいなくなって、シラの気持ちがよく分かる。
- 「世界に羽ばたけ轟先生!」(神原則夫)
- 「珈琲時間」(豊田徹也)
- グウの音も出ないほどダメ。
- マコちゃん絵日記1巻(うさくん)
- 一家に一冊。