「熱意」や「やる気」や「志」や。


同人誌で簡単に儲ける方法教えます
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「ガチンコ」「儲け二の次」の猛者が集うティアをターゲットにしたのが読みの甘さの1点目。サンクリやコミ1あたりに殴りこんでいればドンキホーテ振りの株も上がったろう。
コピー誌を選んだのが読みの甘さの2点目。500円という価格設定で粗利率を高めて「大儲け?」というオチを演出したかったにしても、それ以前に覚悟の足りなさで足元を見透かされた。そこは表紙カラーのオフセで800〜1,000円くらいまで吊り上げるべき。
一方で、同人にとって最重要な要素の一つである「個性」は踏まえてる。悪ふざけだろうが、ネタ前提だろうが、偶然だろうが、それがあれば即売会という戦場に臨むための武器を携えたことにはなる。
彼が即売会に応募した行為自体に、ことさら批判を受けるような落ち度は存在するだろうか?
応募サークルの抽選において、現時点で、「熱意」や「やる気」や「志」を測る術(すべ)を主宰者側は持たない。“サークル参加を申請する理由”を手書き原稿用紙2枚以内で求めたりする即売会などは今のところ耳にしたことがない。「熱意」や「やる気」や「志」といった要素は読者や他のサークルによる評価の対象にはなっても、参加権利を左右しない。
馴れ合い目当てのマンネリサークルに既刊で胡坐かかれるよりは、たまにこーいった手合いに引っ掻き回してもらうほうが場が活性化することさえあるかもしれない、とさえ思う。まぁ、少なくとも今回の企画に関しては明らかに失敗に終わっているのだけれど。
質の低さに対する嘲笑があったとしても、挑む機会に圧力をかけるべきじゃあない。