関西コミティア49

  • 明日が来る前に、10/2、関西のほうのティアに初めて行ってきたことについて。
  • 脱線が多いのでムダに長いです。
  • 前日、朝から京都をレンタルチャリで遊んで回った後、JRと御堂筋線を乗り継いで、心斎橋にあるグリコ看板から徒歩3分ほどの個室カプセルに宿泊。
  • 京都では、「ハイライト」で白雪&チーズのチキンカツ定食とか、たまたま日程がかちあった北野天満宮のずいき祭とか、マンガミュージアムで「だがしかし」展とか。展示は、複製原画とお菓子の現物のコラボとか、よくあるやつ。さほど企画性は高くなかった。数ヶ月前にサンデーの電書版の配信が始まってから毎号読むようになって、いつのまにかファンになっていたので、その点では満足。限定のポストカードとクリアファイルも買ってしまう。

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  • ホテルのあるなんばは、6月にロフトプラスワンエストであった奥瀬サキの「低俗霊狩り 完全版 5巻」発売記念イベントで来て以来、約3ヶ月ぶり。たがみよしひさの影響をそこまで見ていいんだとか、スコラ倒産で未払いになった「フラワーズ」関係のギャラの額とか、「低俗霊DAYDREAM」の終盤がああいったストーリー展開に至った理由とか、「夜刀の神使い」で組んだ志水アキとうまくいかなくなった経緯とか、長いことファンをやってるつもりで知らなかったことがぼろぼろ出てきて、終わりにイベントオリジナルTシャツにサインをお願いできたりと楽しかった。

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  • ホテルは税込み4,500円。カプセルの寝台の横に1.5畳くらいの個人スペース、机、イスがあるタイプ。鍵はかからないが、このスペースがあると荷物の整理とか非常に助かるので、スペース付きのカプセルはよく使う。成人向けケーブルテレビ2チャンネルが無料で観れるとのことでつける。画像が荒くがっかり。切り替えたNHKでやってた夏目漱石のドラマの2話目らしきので、かんしゃくもちの漱石のDVが「我輩は」の元ネタの猫で緩和されていくのを眺めつつ、明日の準備。
  • 翌朝、8時過ぎ頃にホテルを出て、昭和町にある「うさぎとぼく」という喫茶店でモーニングしてから、会場へ。朝早いのに、席の7〜8割くらいは埋まっており、若い女性客が大半。店のサイトで愛想の悪さをしつこく自認している店主がやっている割に(そして実際にさほど愛想がない)、客層はそれを感じさせない。またいつか来たい。

usagi to boku

  • 御堂筋線谷町線と乗りついでOMMビルのある天満橋へ。着くまで“てんまんばし”と思っていたが、着いてみて“てんまばし”と読むのだと知る。改札を出て左手にあったコインロッカーにボストンバッグを詰め、会場で入手したブツをつめるためのもう一つの空バッグだけをもって、ビルの中へ。日曜の昼でロッカーが満杯かもしれないと心配してたが杞憂だった。ビルの中にも空だらけのロッカーコーナーを確認。また来るようならこちらを使おう。
  • 電光案内板。2Fのホール全部をティアで使っているとの表示。

tia kansai

  • エレベーターで2Fに着き、廊下を抜けた先、薄いカーペットが敷かれたホールに待機列。外待機じゃない……。これだけで高感度がかなりアップする。床がカーペットなので躊躇無く座れるし(待機列のほぼ全員が座っていた)。
  • 11:00になって、廊下の反対側の会場へ。カタログの「ティアズマガジンかんさい」を掲げて入場は東京と同じ。今回の表紙は《マカッテキ》ということで、ここでもポイントがかなりアップした。
  • しかし、カタログの事前販売がなく、会場で当日買うしかないのは、減点。サークルカットからの事前チェックを出来ない。ただ、カタログの中身の手作り感あふれるDTPから察するに、通販とかやる人手、仕組みはちょっと無理なんだろうなーとは察した。
  • カタログの「リーダースチョイス」(東京のほうでいうP&R)が、1作品あたり表紙1枚+抜粋イラスト2枚で構成されてて、逆に読みにくいなと思った。サークルの地元を日本地図上で一覧化した「参加サークル 地方分布図」は面白い。これは東京のほうでも是非やってほしい。
  • 会場に入ると天井が低い。池袋のサンシャインでやってた時代の東京のほうのを思い出した。数分で慣れる。
  • 事前にネットでめぼしをつけたサークルは10ヶ所ほど。879サークル出ているので、10ヶ所というのは自分にすると異常に少ない。カタログが事前に買えないシステムなのと、関西のほうのサークルを知らないため。東京のほうにもちょくちょく来られている《マカテッキ》《粉骨堂》《メガネハイパー》《MP-ML》《よつは薬局》《ひまわりデザイン事務所》《犬と転校生》《キューカンバー!》などを先に回る。
  • 《マカテッキ》はカタログ表紙の狼女登場の短編。《粉骨堂》の「かっぱとせ」は続きを是非。
  • 当たり前だが、東京のほうでは本を手に取ったことのなかった、初めて見るサークルばかり。かなり興奮する。遠出は必要。
  • 会場の両サイド、いわゆる“壁”に配置されているサークルは、東京のほうやコミケでいう“壁”とは意味が違い、大手だからというわけではなさそうなのが興味深かった。というか、列が発生してもそれを流すスペースが会場になさそうだった。カタログの頒布冊数アンケートで、200冊以上頒布したサークルが1つあったが、列はどう捌いたんだろう。
  • 一番の収穫だったと感じたのは《メンモダール》の「禾(のぎ)の花嫁」。猪の神様に食べられにきた、村で虐げられてきた娘の物語。人間的な情をもった神様と、ある意味人間離れした一途さに貫かれた娘の、交流の末の結末。大きく口を開いた猪の一息で角隠しを吹き飛ばされ、表れた娘の笑顔。一瞬、物悲しいが、幸せであればそれで、ともじんわり思わせる。
  • まるけい》の「亜美ちゃんはエロ本を拾って読んだ」。表紙だけで即買い。中身もとてもよいラブコメ。こーいうのを常に求めている自分を再確認する。
  • -Garbo-》で頒布された、じゃばら型の絵本「いたずら」。仕掛け以上に細密画のような絵が楽しい。
  • 合同サークルの《平均値156》で頒布されてた、橙という人の「魔女と術道師 あるいは少年と少女」「花の宴」「ある夜のお話」「白く塗れ!」が、どの短編も面白い。絵が好み。構成がしっかりしてる。安易に先読みさせない作りでいて、ふに落ちないところがない。既刊を全部ほしい。奥付がほぼないに等しい。なんで……残念。
  • 《Lime Time》の「PASS THE BATON」。見開きの右側がイメージイラスト、左側が1ページマンガという構成の連作集。それぞれの人生のそれぞれの段階、タイミングを印象的に切り取ってて、全体通した読後感がとても爽快。
  • インドまで何マイル?》、《宇宙りんご》、《鋼村たすく》の3サークルが、各サークルのオリジナルキャラを3人組みにして1作品ずつを頒布した「多次元女子会奮闘記」シリーズ。「カンフーアクション編」の虚弱拳vsヌンチャクが面白かった。
  • 東京のほうにもちょくちょく来られているらしい《狩猟社》「アキと花織は」「アキと花織は 2」。格好よくない努力に励むことが格好いいんだというテーマに溢れた作品。主人公が見た目、本当に格好良くないので、そのテーマが新鮮に映る。
  • 会場全体に何本か立っている柱が、角度によっては、すぐそばのサークルを隠すような形になっていた。柱のそばのサークルは、なんというかちょっと“不利”なんじゃなかろーかと思ったりした。
  • 「つめきり」とマジックで描かれた平たい缶を小銭入れにしていたサークルがあって、それが非常にツボに入り、サークル主にそれがツボに入ったことを伝えた後(実際、自宅で爪切り入れに使っているということだった)、ずっと思い出し笑いをしていた。
  • ひとやすみ》というサークルで頒布されてた「魔のゆめ」「小狐狸駄譚」「映画の中の少年少女」が欲しかったが、空席のブースにいつまでたってもサークル主が戻ってこないので、じっくり立ち読みした後、会場を後にした。
  • だいたい2時間半ほどで全サークルを回り終えた。ちょっとボリューム的に物足りない感。でもこれくらいがちょうどいいのかもしれない。ただ年2回ということを考えると、やっぱり。年4回なら、これくらいにプラスアルファくらいで、だいぶイイ感じに思える。
  • 新大阪に戻る途中、乗り換えの駅のショッピングストリートで適当に入った店で明石焼き。あまり自分には合わない味だった。これなら普通のたこ焼きのほうが。
  • 帰りの新幹線の中で《カタノトリッキー》いくの忘れてた……と思いだす。後の祭り。
  • 購入総額は23,990円。大半は会場の隅の宅急便コーナーで送り出した。前日の京都のお土産といっしょに持って帰れる量じゃなかったので。
  • 来年のインテックス開催も行く?……前向きに検討したい。
  • 前回の東京のほうでの入手ブツは明日に。本誌P&R採用率は23本中4本でした。