コミティア125

夜目子ちゃん。

  • 金曜日、唐突に、湿り気がのっていない風がふきはじめ、朝夕は過ごしやすく。北海道ツーリングの9日間(東京⇔大洗⇔フェリー⇔苫小牧の往復2日分を除いて正味7日間)で、すっかり汗をかかない毎日に慣れてしまい(というか寒くてダウンのベストとカーディガンとウィンドブレーカーを重ね着してた)、帰ってきたあとの暑さにグロッキー気味だったので、これはうれしい転換。エアコン無しで眠りにつけるのは体にも電気代にもやさしい。
  • 今日も朝から、おおむねそんな気候。ただ日差しは強い。軽い二日酔いが残ってたこともあって、開場30分ほど前にビッグサイトに到着したところ、そこから20分ほどはガレリア2階の休憩スペースで最後のサークルチェックに勤しむ。
  • 待機列最後尾についてみると、やっぱり日差しがきつい。左右の男性が日傘を取り出す。本当に男性用の日傘って流行ってんだ。それに、きついとはいえ、雨よりは100倍マシ。
  • 《乱痴気事務所》のペーパーで、暑すぎてベランダのミニトマトが熟さなくなったと。自分が今年、緑のカーテン用に植えたパッションフルーツも、6月の終わりに2つほど花をつけたところでぱったり咲かなくなった。その後は現在まで葉と弦が生い茂まくるのみ。カーテンとしての役目は果たし過ぎるほど果たしてくれている。
  • 《ボストーク通信社》で無料ペーパーと一緒に過去作のネームを無料配布。「男爵にふさわしい銀河旅行」の第3話の3~4ページ目を。キャラは動きと表情が分かるくらいの描き込み。完成版の絵は想像しにくいが、コマ割り、セリフはほほとんど同じ。ネームの段階で骨組みがきっちり完成していると分かる。一部、セリフの修正が青ペンで入れられてるのは、編集の人と打ち合わせた結果だろうか。
  • 《wonder world wood》で「美しい街」シリーズの最終10巻。ノエルの雰囲気と森永の直情さが味わいたくて追いかけてたように思います。
  • 何年かぶりに《辺境屋》で新刊。「クァ・ドゥダスの箱」。タイトルの箱の現物が机の上にどっかと鎮座。300円を入れてハンドルを回すとトースターのように新刊が出てきた。すごい発想。
  • 《もぐこん》で久々、姉さん登場。三女のハワイ挙式に次女と参加。「フロムリバー」から10年(え、もう10年なの?)。スケブに描いてもらった姉さんよりちょっと大人びた印象も。
  • 《うみのねこ》が《うみのねことことりの》としてホラー合同誌。体を焼く/体が焼ける表象をもってこられると、個人的にかなり震える。サイレントヒルの映画版一作目で、十字架にはりつけられた女警察官が、焚き火の上に吊り下げられて焼かれてくシーンがトラウマになってるので。
  • そのため、《グルニエスカリエ》の新刊「ハリエット」も強烈。黒人奴隷と白人主人の倒錯した関係があいまって、決してホラー狙いじゃないのにホラー。
  • 久々の参加は「恐竜の飼いかた」が完結した《恐竜ランド》。以前の同人活動はさほど熱心に追いかけていなかったけれど、連載で面白さに気づかされた口。
  • 《まぬけ屋》で、ねえちゃんはシリーズが10月に講談社から単行本化の告知。いきなりどうした。
  • 《つゆくさ》は新刊なし。トーチwebで始まった「児玉まりあ文学集成」が大変とのこと。ペーパーで、WEB掲載のせいか前作より100倍くらい感想がみつかってよかったと。もう何でもWEBの時代。
    • 《肋屋》もトーチで近々連載スタートとのこと。
  • 《ひまわりらんぷ》のペーパーで、2か月も前にバーズがお亡くなりになっていたことを知る。今月はネメシス、先月はリュウ。ただ、もう驚きはない。紙の商業媒体の意義って、出ていること自体が最大のそれになってしまいつつある。10年前には想像もしてなかった。
    • それと直接関係ないが、会場でのある立ち話で、自分も今の場所に長居しすぎてしまっているなあとつくづく思い知らされる。安定のように見せかけて停滞でしかない。そのことは重々承知しているが……。
  • 《キセガワ上流》で「キャッチャー・イン・ザ・ライム」のプロトタイプ的なコピー誌「五月雨のカミカゼ」。表紙にある通りバトルマンガ。スピリッツで連載された成長青春マンガとは違うテイスト。2巻で終わり(正直打ち切りっぽかった)、まだ先が見たかったのに……という残念が残る。
  • 北海道土産として差し入れにもってった、とうきびチョコ。メーカーはスノーベル。あるサークルで、似たようなを出してる別の2社との3社間で覇権を争っているのだよ!という話をうかがった。そんな奥行のある甘味だったなんて。
  • スケブをお願いしたサークルで受け取りの約束時間に30分ほど遅れてしまい、帰り支度をほぼ終えられたところに滑り込みで受け取り。時間は厳守を。
  • いつも寄ってるサークルで初めて見る行列。大通路をふさぐほど。入手した新刊のあとがきで、ツイッターで試しにあげて評判が良かった短編連作をまとめましたと。どうも、その評判の結果、珍しく(失礼!)列ができてたみたい。
    • ある一見サークルでは、立ち読み中の自分の後からきて新刊を勢いよく手に取った人が「ツイッターで見てむっちゃ面白かったんで!」。新刊を買った、完全にお初のサークルでは「ツイッターで見てきてくれたんですか?」と声をかけられた(つまり見てない)。いまさらSNSで事前告知することの重さを云々するつもりはないけれど、即売会の当日までに、ツイッターとかの事前反応で勝敗が決まっちゃうような傾向がますます強くなってるような……。少なくとも、目に見えて数字上の結果に結びつきやすい最大のツールがSNSになっていることは言えそう。手放しでそれを受け入れづらいのは、自分が古い人間だからだろう。
  • 《うみうしたべた》で初単行本「かくう生物のラブソング」1巻。ティア翌日の発売という絶妙にもどかしいタイミング。早売りで見つけられず、サイン用に持ち込めなかったのを残念がってたころ、作家の人が自ら持ち込んでいたためイラスト付きでいただく。同人版の設定を引き継ぎ、隕石で死んだ全員が「帰還者」として戻ってきた世界をまっすぐに生きようとする少女たち。売れてほしい。
  • 《赤井製作所》は最高だな。改めて。
  • お休みは《TNC》《にしむくカウボーイ》《たけのこ》《夜目新聞社》など。
  • 購入総額は44,180円。先週のコミケを3日間ともツーリングで見送った、そのフラストレーションを心行くまで発散。先週の整形外科で完全にくっついたと太鼓判を押してもらった鎖骨は、一方で2か月ほどまともに稼働をできてなかったせいで、筋肉と筋はまだ本調子でなく、鈍い痛みとの付き合いがつづく。4万越えの量の本は回復トレーニングと考えるにしても、ちょっとハードだった。
    • 記録しそこねた前回124は30,290円。
  • 良かった新規開拓サークルは《エーテル村》《ペプパピポ》《25mおんせん》《焚き火》《ドラム缶焼肉風呂》《全然無感情》《ととのってないねこ》《夕闇六畳》《幸せなら手をつなごう》《カナール書房》《霧のノスタルジー》《にちようび》《風呂気温ネット》《sandwich》《金糸雀会》。
    • アニメーターっぽい絵柄の《sandwich》のイラスト集が、個人的なツボにすごくヒットでした。
    • あと、離籍中で買い逃した《アンサンブルパレード》を記録。
  • 列整理や巡回など職種毎に大型ポスターの貼られたティアスタッフの募集コーナー。かつてなく大掛かりに助けを募ってた印象。開催当日はサークルを周るのに集中したいところなのだけれど、机、椅子の前日配置くらいは手伝いにいったほうがいいのかなぁ……。