「パンプキン・シザーズ①、②」(岩永亮太郎)講談社コミックスisbn:406334889x,isbn:4063348792

アマゾンで一緒に注文した、マガジン増刊GREATで一般向け進出以後の絵は、2002年7月号掲載のプロローグ編は阿吽時代のの面影があるが(それでも大分、線がすっきりした)、連載になってからは、大きく変化。線が細く、より均一に。個人的には、もっと太くて荒い線の時代が好み。
停戦で特殊部隊を放り出された男が、3年後、戦災復興専門部隊に拾い上げられて、任務や事件解決に活躍する。
なんか、駆け引きの場面とか、心のつぶやきみたいな、作者が印象に残したいシーンのセリフが、浮いてるなぁ……。登場人物に割り振りされた役割が、きちんと提示されず、掘り下げられないまま、意味深なシーンをつくろうとしてるように感じられる。「パンプキンシザーズ」の部隊名の由来も、もっと最初の話数で、一話まるまる使って書いて、その中で、アリス、オレルド、マーチス3人の、バックボーンとか性格、物語上の役割をやっておいた方が、入り込みやすかったんじゃないか。
そういや、GREAT本誌のことは、「かっちぇる」をやってるということと、マガジンから左遷された「コ−タロー」が無期限休載に追い込まれたこと以外、まったく知らないので、一度本誌でも読んでおくことにしよう。