「LOVERS」（チャン・イーモウ監督）
タイトル通りだなんて、ラブストーリーが主軸だなんて、思ってなかったよ！
全体を通した面白さはまま堪能できたものの、幻想的に過ぎる、武戦でなく舞踏を見せられた「HERO」の不完全燃焼分を補うべく、上映場所も同じ新宿ミラノ座へ。雨の割りに、それなりの列。案外に女性連れが多かったのは、単純に金城武目当てだと思って列に並んでいたんだが、この時点で勘違いをしていたのか……。
アクションは、文句なし。矢などの飛び道具視点がやけに多用されていたが、何度見せられても飽きない。それだけシチュエーションに工夫が凝らされてるからだろう。竹林の戦いは、特に斬新。地上を逃げる主人公とヒロインの上空、竹から竹へ飛び移りながら追いかける集団の様に、目を奪われる。
しかし、後半、どんでん返しの繰り返しの果て、主人公とヒロインの引き裂かれざるえない思いの行方に焦点がすぼまっていくにつれて、興奮の度合いが覚めていく。
あー、最近、涙もろくなって、たいていの映画じゃ泣いてるんだけど、（二つの塔じゃ、何度泣いたか！）久々に、涙の跡を気にせずに映画館の外に出ることができた。
また、あとで追記。
