丸の内丸善、出足し好調?

 今日、18日の日経夕刊社会面囲み記事「プリズム現代」で、出版業界周辺の連載がスタート。1回目の今日は、先月、「国内最大の売り場面積」を売り文句にオープンした丸の内丸善の売上状況が紹介されていて、
 ・開店直後は1日売上が3,000万円を超えていた
 ・今の1日の平均売上は2千数百万円
 ・目標の年商60億円は達成できそう(壱岐直也副店長談)
と、知る。
 最近は、東京駅周辺にずいぶんご無沙汰で、まだ一度も売り場の状況を直接見ていないんだけど、出足しはそうとういいようだ。駅を挟んだ向かい、東口にある八重洲ブックセンターでは新しくサービスカウンターを置いたようで、競争が加速している、という紹介のされ方になってる。
 まぁ、基本的にビジネス街として成り立っている街だから、幾らマイテリトリーの神保町から数駅と近いといっても、わざわざ出向く理由がないので、事前のマーケティングがあたって良かったですな、というくらいで、特に言いたいこともないかなと思ったんだが、その後に、
 ・10月末(=30日土曜)に新宿にジュンク堂書店がオープン
という紹介を見て、これは楽しみ。
 記事によると、4,600㎡の新宿紀伊国屋よりは狭い、3,600㎡の売り場面積になる予定ということらしいんだけれども、その出店場所が、紀伊国屋高島屋と直結してない方)と道路一本挟んだ向かいになるとのこと。ジュンク堂書店のページからたどると、本当に真ん前だと分かる。あの狭い通りで、客を取り合うことになるのか。
 これは、ちょっと、売り場の充実具合によっては、あとエレベーターの連絡具合によっては、本屋周りのルートを代えるかもなあ。
 先ヶ週初めて寄った、渋谷東口のビックカメラの横に新規開店した文教堂書店は、ジャンルは一通りは揃っている感じだけれども、人気作家やベストセラー、雑誌以外の独自路線が、見えない感じで、キレイな本屋でゆっくりしたいなー、という気分の時以外は、立ち寄りそうにないと思ったので、新宿ジュンクには、とにかく品揃えに挑戦してもらいたいところ。
 それに、渋谷文教堂は2階のマッサージコーナーは、いらないよねぇ。客足を根付かせたいのか? イメージ先行? そんなんに売り場面積を消費しないで、もっと棚を増やすとか、在庫を豊富にするとか。
 あと、記事中に出てきた、出版科学研究所の早川友久所長なる人物の、場所を貸す不動産側のメリットの指摘。
 ・空きスペースに誘致できる
 ・文化の薫り、集客力のある有名書店が入れば、ビル全体の活性化につながる
 大型書店が入れば、そのビルや周辺地域のステータスも上げる、というのはそうだろうな。池袋西口は、去年末に芳林堂本店が閉鎖して、自分の中の西口の街のイメージをますます暗くしたし。
 それと、新宿ジュンクが、バイト自給800円、契約社員自給900円というのは、大手書店といえどもそんなもんなんだろうか。売上が落ちて赤字の吉野屋のほうが、まだいい額出すと思うけど。