『鬼畜祭り 〜遺作ホンハイエ〜 LOFT/PLUS ONE』 ④

 柳下氏による「8/2兵庫加古川8人連続殺傷+放火事件」の現場探訪レポート。確かに鬼畜だ。  
 写真や周辺の略地図をスクリーンに映して、事件のあった家や放火された焼け跡、「パン屋になりたかった」(柳下)らしい容疑者のプレハブ小屋を紹介する柳下氏に、ちょっと空気が変わったような気が。立ち入り禁止の黄色いテープをどけて撮ったということで、門柱の表札がよく見えました。公園花壇の彼岸花をビデオ撮影してる最中に、画面が白くフェードアウトしていってたのは、まあスルーさせて欲しい現象だった。
 ほかに、車で逃げた容疑者が高速道路下で激突して炎上させた場所なども写真とビデオで。取材用のレンタカーが行き止まりにはまって、抜け出そうと苦労する映像は別にいらなかったかなぁ。語り口は、本田氏やみやも氏のようにネタを出しきろうとするのとは別ベクトルで、淡々としていた分、コーナーの鬼畜度をあげていたんじゃないか。
 今回のレポートは、そのうち本にして出版されるとのこと。


 最後は、「勝ち組み」「モテ」(本田)の突っ込みに、しろはたで仮想的にされてメールを送ったところから付き合いが始まったと話していた安田氏が、えりすぐりの鬼畜AVを上映。安田氏は3人のネタが披露された後をイヤがっていたけど、これが、トリにふさわしい鬼畜っぷり。

 一本目はブラックパックというレーベルの作品。金歯で半裸の女優の眼前で、工作用電機ドリルが唸る。「本気で怖がってるって、これ」(みやも)。4分の1ほどアソコに挿入したキュウリへ縦にドリルがめり込んでいくシーンに客席が引きかけたところで、キュウリが回りだし笑いが戻るが、ドリルが女優の着衣に絡まって男優の手から跳んだところで、ビデオが終了。当然ながら「えぇーーー!」の声。つーか、絶対その後、血ぃ見てるって! でも、サクサクと次へ。

 あのバクシーシ山下による、レイプ指導モノ。最近PRIDEのシュルトVSハリトーノフの試合でもあった両肩を膝で固定した状態から、躊躇なくビンタ。〝腕痛ぇよ〟と叫ぶ女優。「島田紳助もこんな具合に殴ったんでしょうね」(本田)。これもまた有名らしいが、男優の一人が自在にゲロを吐く。逃げようとする女優を、出入り口でADが捕まえて腹部に二発ほど、膝。終了後のテロップで「〜女優の願望を再現したもので〜」。どういうAVだ……、見たまんまだけど。

 このあたりで本田氏が終始、リアルはダメダメというように繰り返していた。

 最後は、「強制子宮破壊」というタイトルで、薬物依存のゴスロリリストカット不思議ちゃん輪姦モノ。ため息交じりに「あーーー」と、客席の反応がはやい。そりゃそうだ。
 状況をあまり飲み込めてない風のゴスロリを、10人ばかりの全裸がカウントゼロで押し倒す。腹に切腹の後がある(?)デブ男優に引きずりまわされたあたりで、ゴスロリの顔がニヤけて、明らかにヤバイ表情へ。〝一つ聞いていいですか。いつ終わるの?〟〝そのうちだ〟が、個人的に非常にキツかった。
 徳用ペットボトルの日本酒を漏斗で、口とアソコに流し込む。「いくらなんでも水でしょう」(みやも)におおいに同意するも、途中で寝転がったまま痙攣しつつ口と鼻からにごり水を間欠的に溢れ出させ始める。ほんとうはその後、20分ばかり続くという蘇生シーンはスキップして、ラストは〝脱糞はまずいだろ〟のコメントを残し、また投げっぱなしで終了。再び「えーー」。
 


 本田氏が「ゲームにしとけ」「妹に萌えとけ」ってことですね、とまとめに入る。あと、11月末(?)に第3段の「大全」が出るという話も。「弟」ものではないらしい。「姉」か「母」かな?

 いやぁ、エロゲオタにリアル鬼畜は無理ですね、やっぱり。

 23:40頃解散。客入りは7割5分。