霞ヶ関「合同庁舎4号館 レストランブラッセリア」

 前にここの職員食堂は雰囲気が暗くて不味そうに思えると書いたが、あれは一部、間違っていた。

 その不味そうな食堂の向かいに、外部の業者が委託されてやってる別の喫茶店とレストランが実は、あった。初めてそこに足を運んで見たのだが、こちらは店員も明るくてなかなか雰囲気がよい。
 食券じゃなくて後払いだし、テーブルの上に布のクロスが敷いてあるし、紙ナプキンは切らしてないし、お冷は店員がもってくるし、公務員食堂にしては気が利いてる。

 寿司メニューの次に高かった、スペシャルセット「ジャージャー麺と鱈のキムチスープ」(700円)を頼む。

 ジャージャーは肉味噌のタレが油がはねるくらい熱々なのが普通だと思ってたんだが、これがえらく生ぬるい。味はまぁ、食べられないことはないんだけど。天ぷらであげたシュウマイも、可もなく不可もなく。

 しかし、白菜やにんじんなんかと煮込んであった鱈キムチスープが、うまい。抑えた辛さのむこうに、よくとったダシが見える(……アムロかよ)。うーん、メインとサブは別にそんなでもなくて、汁物が一番というパターンは、なかなかないぞ。
 このメニューは今日限りで、スペシャルは毎日献立が変わる。もう少し安目のグルメセット(680円)、ライスセット(650円)も日替わり。ここの庁舎の職員は飽きがこなそうで、うらやましいね。

 それから、ここの食堂は、たいてい地下にある他の庁舎と違って、1階にある。窓ガラスと庁舎の駐車場越しに霞ヶ関の街を見ながら飯が食える。だから、国会議事堂のピラミッド形の屋根も見えてしまう。あんまり消化には良くない眺めかもしれない。