反戦ビラ訴訟、3被告に無罪 地裁八王子支部
http://www.asahi.com/national/update/1216/020.html(はてなダイアリー - 読書記録等(12/16)より)
被告らがビラ入れのために官舎に立ち入ったという事実関係に争いはなかった。裁判では、ビラ入れという一つの表現行為を事実上規制する今回の逮捕・起訴が、憲法が保障する表現の自由とのかねあいでどう評価されるかが争われた。
検察側は、官舎に関係者以外立ち入り禁止とする札が掲示されていたことや110番通報があったことなどを挙げ、被告の行為は住民の意思に反すると指摘。ビラの中身も「反自衛隊的」で居住者に不安や不快感を与えるもので、違法性が強いと主張した。
一方、被告側は、「ビラ入れは憲法が保障する表現の自由に基づく行為で、官舎への立ち入りには正当な理由がある。それなのに刑事罰を科すのは憲法違反だ」として無罪を主張。政治的表現の自由への規制は慎重であるべきなのに、今回の起訴は被告らの活動を狙い打ちにしたものだとして公訴棄却も求めていた。
「当然だろ」と理性が判断する一方で、見出しが目に入ったとき、何故か、「意外」という気持ちが一瞬だけよぎった。感情的に納得できない部分の残る判決ばかりが、最近目についていたせいかもしれないが。