アッパーズ休刊の真相?

 はてなダイアリー - kitanoのアレ(12/13)で、鳥取県アッパーズを不健全図書指定していたことを知る。

 ターゲットはどうやら、三家本礼作者HP)の『巨乳ドラゴン』だったらしい。カプコンの「バイオハザード」的世界観のなかで、警察官や特殊部隊ならぬ、ストリッパー(しかも「ガッツ!!」なみに骨太な)たちがサバイバルするストーリーである。

 まだ捨てずにとってあったバックナンバーの山から問題の17号を引っ張り出してきて「巨乳ドラゴン」の当該個所を見たところ、確かに、逃げるストリッパーを追いかけて日本刀で首ちょんぱ→生首から血を啜るというシーンが。……けれど、指定にするほどのものなのか。似たようなシーンをあげろと言われれば、「寄生獣」なんかがすぐにあげられる。累計1,000万部以上売れた講談社漫画賞受賞作でも、学生や一般市民をモンスターが殺しまくってましたよー。線引きが分からない。

 単行本も、講談社からの発売は中止(延期?)になったよう。「巨乳ドラゴン」というマンガ自体は、数回は追っていたけれども、なんというかサスペリア系の絵はそれほど食指が動かないほうなので(グロが嫌いなのではなく)、ほぼ読み飛ばしに近い扱いになっていたのだが、この絵柄だから、単行本がどんな装丁になってくるのかには多少興味があって、新刊棚をチェックしてたんだけど、発売日以降も見当たらず、気になっていた。
 こっちは、講談社の自主規制らしい。行政の根拠薄弱な主張をわざわざ裏付けるようなことをするな、と言いたい。


 やはり、不健全だというその基準を、明らかにしてもらいたい。似たようなところでは、わいせつ性の判断経過を争ってる、現在控訴審中の「松文館『密室』」裁判がある。
 大雑把に言うと
・子供の部屋にあった「密室」(ビューティーヘア)を母親が見つける

・ツテのあった政治家に「なんてエッチぃものを野放しにしてるンざまスか!」と手紙を送りつける

・政治家、警視庁幹部に〝要請〟

松文館社長、ヘア氏タイーホ
 てな流れをたどったはずだったと思うが、わいせつ性を判断したのが、その幹部一人(しかもたいして時間もかけずに)だったはずだ。
 
 ちなみに、自分が指定権限もらえれば、今週号だったか先週号だかのビジネスジャンプは指定するぞ。
 毎号楽しみにしてる、「DOKURO〜毒狼〜」(猿渡哲也)が、「なんざまスか!」な話だったからなぁ。男性性(性器)へのいわれなき暴力ということで。マツタケを採るんじゃないんだからさ!