国際宇宙ステーションで食料不足、クルーに食事制限

http://www.cnn.co.jp/science/CNN200412100014.html

同氏によれば、23日に打ち上げが予定されているロシアの補給船に事故などがあった場合、ISSの食料はその後1−2週間で底をつく。万一の場合に備え、両飛行士を帰還させる計画も検討されているという。
米国は昨年のスペースシャトル「コロンビア」の空中分解事故以来、シャトルの運航を停止しているため、ISSへの人員、物資輸送はロシアの宇宙船に頼らざるを得ない状況が続いている。
※同氏=ISS計画の責任者、ビル・ガーステンマイヤー氏

 うまくいってれば、今日中にも、こした尿以外の水分を摂取できているはずなわけだが(空想です)。そんな記事の中身はともかく、それ以前にタイトルだけでやられていた。
 国際宇宙ステーションと言われれば、もう少し先の未来なら、ながーい棒の周りを、遠心力重力を発生させるために何個もワッカが回ってるやつですよ。
 「食料不足」とか「食事制限」という単語と並べたとき、これほどバランスが取れないというか新鮮な響きになるとは。宇宙飢餓。宇宙栄養失調。宇宙ダイエット。宇宙食糧支援。
 SFでなら、長期間航行中(あるいは漂流宇宙船)とか、磁気嵐で外との接触が途絶えた宇宙基地をを舞台にして、「ひかりごけ」のような話の短編は、もう誰かやっててもおかしくないような気はする。
 だけど、プラネテスのように特別のスキルがないような人まで宇宙で働く設定がバックにつくと、地球上と食料供給の形態にそれほど大きな差はでてきそうにないので、あくまで、現代レベルの宇宙開発状況かほんの少し未来の設定で、数兆円の資金をかけて完全装備で送り出されたエリートスタッフたちがわずかの食料を奪取しあうような話がいい。コメディにもホラーにもサイコミステリにも、いろんな料理の仕方ができそう気がする。

 ……あー、なんか筒井康隆あたりが40年前くらいにやってそうな気がしてきた。


 あと、ひとつ勉強になったこと。

両飛行士は先週から、通常1日当たり3000カロリーの摂取量を5−10%減らしている。

 多分3,000〝キロ〟カロリーの間違いだとは思うけれど、そんなにエネルギーが必要だとは知らなかった。