カザフスタン宇宙基地周辺で健康被害、推進剤が原因?

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20050113id01.htm

13日発行の英科学誌「ネイチャー」が報じている。
ロシア・ノボシビルスクの国立ウイルス学生物工学研究センターの調査。カザフスタンの東隣、ロシア・アルタイ共和国で推進剤の飛散が多い2地区の子供約1000人と、それ以外の地区に住む約330人の健康記録(1998年―2000年)を比較した。それによると、最も推進剤汚染の激しい地区で治療の必要な子供の数は、そうでない地区の約2倍に上ったという。調査した研究者は、東に向かって打ち上げられたロケットから推進剤に使われる有毒なヒドラジン系燃料がまき散らされたのが原因とみている。

ロケット燃料で健康被害か ロシア研究機関が調査
http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2005011301000109_Science.html

同センターの試算では1回の打ち上げで燃焼しなかった燃料数十リットルが排出され、飛散。ロケットによっては燃料にジメチルヒドラジンという猛毒の物質が含まれている。

 燃料として消費されなかった分が地上にばらまかれると、やばいらしい。
 ヒドラジンは、戦闘機などの燃料にも含まれている、工業用途では一般的な化学物質のようだ。生産工場や打ち上げ基地の周辺に住むような人は、長期間にわたって摂取している可能性が高いだろう。日本のH2ロケットの燃料は液体水素、液体酸素で、ヒドラジンを含む燃料は使ってないようなので、種子島の基地周辺は安心してもいいようだが。