今日の反省

 人の振り見て我が振り直せ。

 id:goito-mineral氏のコメント欄でid:kaien氏が紹介していたURLから、ママちゃり魂:性犯罪加害者の人権は、被害者の命よりも重いのか?

人権派は言う。刑期を終えた加害者を、二重に罰することは許されない。
私は言いたい。それなら、加害者の歪んだ性欲を治療してから野に放ってください。殆ど伝染力のないハンセン氏病患者を何十年も隔離し非人間的な扱いをし続けた日本で、幼児を性的に蹂躙した人間の人権がたいせつに守られるのは納得ができません。

 なんとか解読してみよう。
 ハンセン氏病の人権蹂躙問題で、人権の大切さを学んだはずの日本が、同じく社会的弱者である幼児の人権をないがしろにして、性犯罪者の人権のほうに重きをおきがちなのは、納得できないということ……、なのか?
 それとも、ハンセン氏病は伝染しやすいというウソの根拠で世論の安心を高めた「実績」のほうを、隔離政策が引き起こした人権侵害の程度よりも高く買う、ということなのだろうか。


 ……ああ、なんの落ち度もないハンセン氏病の人が不当に差別されて、犯罪者の人権が過剰に守られている、ということを言いたいのか。ハンセン氏病という事例を何かの意図をもってわざわざ持ち出しているように読めたので、深読みしすぎてしまった。
 文章についているコメントが、完全のこの人の主張に追随していて、人権意識のスピン具合の過剰さをわざと煽っているのではないか、と思えてきていたし。

 で、おそらくこの文章の書き手の人は、完治できないんだからミーガン法も仕方ないでしょ、という主張を貫きたいんだろうが、その主張を出すにあたって、明確な、そして複数のデータにあたっているように読めないとか、あたる気もないんだろうとか、そういうことは、まぁ、それほど気にはしない。ただ、読みにくかったり、読み手の誤解を招くような文章を書くのは、あまりうまくないな、と思ったことだ。

 で、振り返って自身の課題は、同じような短絡的な主張にとれる文章を書いてたなあということ、だ。

 http://d.hatena.ne.jp/bullet/20050108#p1に書いた文章などをもう一度読んでみると、性犯罪を実際に犯してしまった人が抱える「治らない病」を、じゃあロリコンも「治らない病」ですか?と、自分のなかで勝手に、短絡的に結び付けているふうに読めてしまう。
 明らかに説明が足りない。これでは「オタクですがなにか?」という立場から、自虐的な主張しを展開しているのと印象があまり変わらない。
 世間が言う「小児性愛者」が、実際に罪を犯すまでに至ってしまった「性犯罪者」と、性犯罪と無関係な単なる「ロリコン」(おそらくもう単なるとは思えない人も増えてきそうだが……)のどちらを指して使っているのか、意見や文章をよく読んで、意見なり反論なりをするべきだった。今回は、書き急ぎすぎだ。
 まぁ、読んでいて、皮肉を交えず大真面目に書いてるあるような文章でも、前科者の「性犯罪者」と一般市民の「ロリコン」がごっちゃになってるような文章も多いんだけれども。