自殺死亡統計の概況 人口動態統計特殊報告

 http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/suicide04/index.html
 

 ・自殺の死因順位は、男では20〜44歳で1位、女では15〜34歳で1位。
 http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/suicide04/3.html#2

 ・男の死亡率は、「有配偶」より「未婚」、「未婚」より「死別」、「死別」より「離別」した人のほうが高い(60歳代以上除く)。
 http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/suicide04/5.html#2

 ・死因の男女ともトップは、首吊り。死因で、一番首吊り率の高い都道府県は、男性が島根、女性が佐賀。
 ・自殺者の職業の最多は「無職」。次点は「分類不能の職業」。3位は「生産工程・労務作業者」。
 http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/suicide04/8.html

 ・産業別では、女性の「農林漁業作業者」の薬物自殺、女性の「専門的・技術的職業従事者」の飛び降りが比較的目立つ。
 http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/suicide04/9.html

 ・平成15年はガス自殺が急増。
 http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/suicide04/10.html#2

 ・12カ国中、自殺死亡率がもっとも高いのはハンガリー(男女とも)。ロシアが2位、日本は3位。アメリカは10位。最下位はイタリア。
 http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/suicide04/11.html



ところで読売は先週末に「自殺多発は月曜日…厚労省統計」(http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20050129so11.htm)という記事を出してるけれど、このデータ(→http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/suicide04/4.html)を見ると、そんなに顕著な傾向は見られないと思うんだが。
 解説役で出てる香山リカのコメントは以下。

「月曜日や年度初めに自殺者が多いのは、会社や学校など社会生活が『始まる』ことに強いプレッシャーを感じている人が多いからだと思う。通勤、通学をしていない引きこもり状態の人も、周りがスタートを切る様子を見ると、ひどく落ち込む。特に男性は、社会的な失敗を人格の否定ととらえる傾向があり、月曜日がつらいのでは」

 言いたいことはわかるけれどさ。
 遺書なし自殺が3分の2を占めている(http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/suicide04/16.html#5)いたりするし、個別の事情にあたれない以上、月曜日うんぬんと明確に結び付けた報道はいかがなものかとは思うんだがな。
 というか、自殺に傾向とかを見出してセンセーショナルなネタ記事にするのは、あんまり好きじゃないのか、自分が。