犯罪防止か、人権擁護か 奈良小1女児誘拐殺人事件

 http://www.mil-box.com/news/2005/20050201_3.html
 
 自衛隊まで性犯罪者の情報公開を熱く語ってくるれてるのね。で、なんというか、軍事組織の主張としてこれ以上ないくらい型にはまった論調なのが、なんとも。お約束をわかってる中堅芸人のパフォーマンスのようだ。


 つーか、これ2/1に出た記事なんだろ。1月の初めに書いて寝かしといたのを掲載したんじゃなければ。まあ、出してきた日付だけを見るとして、

性犯罪者は検挙、逮捕、服役(懲役)後に野放しにしておいては駄目だ。「かれらは再犯率がものすごく高い。警察庁の統計などによると再犯率は41%もある。これになんらかの対策を講じなくては性的犯罪は減らない」と主張する"対策強硬論者"がいる。

 再犯率の数字のおかしさが散々論議されてる、いまごろになって、こんな馬鹿な再犯率の数字を持ち出す識者って誰だよ……、って記事中には、発言者の固有名詞がまったく出てこないのねん。"対策強硬論者"ってどこにいる人よ。

 それと、リード部分。

奈良市の小1女児誘拐殺人事件以来、性的犯罪への捜査当局、社会からの反応が大きく浮上してきた。日本での性的犯罪者の"解放後"の対応について、欧米各国などに比べて「甘過ぎる」という声が起きる一方、「釈放後に追跡するのは人権を侵すことになる。監視社会ができてしまう」という声が"課題"となってきているのである。

 刑期を終えて出てくることを、解放って、軍事組織が逆にサヨがかった物言い。あと、わざわざ課題なんて言い換えているということは、人権というものを、克服して改められるべきものとして捉えているということだよな、つまり。自衛隊にとって、人権は〝障壁〟か。



参考:防衛ホーム新聞社