どうする性犯罪対策 平沢勝栄・自民党法務部会長

 http://www.tokyo-np.co.jp/00/kur/20050215/ftu_____kur_____000.shtml


 自民党法務部会長であり、新潮が手抜き記事ながら一応すっぱぬいた形になった例のレイプ議員が委員長をやってる「特定犯罪の抑止等に関する小委員会」委員でもある平沢勝栄の考えとは。

一言でいえばゼロからのスタート。法務、警察の両省庁に聞いて驚いたが、議論のたたき台となる性犯罪に関する基本データがない。海外の対策実例もほとんど知らない。法務省には、刑務所の再入所率はあるが、これは再犯の数を正確に表してはいない。
警察も、強制わいせつの前歴者が今度は強姦(ごうかん)で逮捕されるといった、罪種が違う性犯罪の再犯率を把握していない。
性犯罪は基本的に親告罪。届け出ない例や執行猶予の例も多く、実際の被害は表に出る統計より相当多いだろう。今、問題なのは小児性愛者による性犯罪だが、これもデータがなく、調べている。

 まさにないないづくし。そこまでデータの無さを分かってる立場にあるなら、根拠の不確かな再犯率の流布をやめてもっと冷静な議論にとりくむよう、無知蒙昧なマスコミを諭してやってくれませんか。それは興味ありませんか。そうですか。

性犯罪者への刑務所内での処遇プログラムがないことが問題。これまでは矯正教育の受講も参加は自由で、対象者が三千人いれば百人余りだという。小児性愛は病気だともいわれるが、対応するプログラムがない。法務省は暗中模索で取り組み始めたところだ。

 あー、病気ですか。しつこく反論するけど、個人で自身のペドフィリアが病気だと認識していて治したいという意志をもつなら、その人にとっては病気でもいいけれど(個人差の強い強迫性障害みたいに)、通常人としての生活をおくれる範囲でコントロールできてるなら、ただの嗜好であると思うんだが。これも前にやった反省の繰り返しなんだが、「すでに性犯罪の前歴をもつ」小児性愛を念頭においているのか、それとも「犯罪にかかわったことのない」小児性愛を念頭においているのか、うがっちゃうんだよなあ。

――それには新たな法の整備が必要だと。
その通り。両省庁は行政間の協力で既存法の枠内でやろうとしている。だが議員立法小児性愛犯罪の防止に絞った新しい法律とシステムをつくる考えだ。衆議院法制局には条文の作成を依頼したい。できれば今国会中に議員立法化したいが、拙速は避けなければならない。性犯罪者の再犯状況などの調査結果が出てから、海外の取り組みや学識者の意見も参考に討議、検討し、急ぎたい。

 データはとりあえず、待つという姿勢のようだが。

――一月二十七日の小委員会の初会合では、どんな議論に?
議員立法化は、同様の事件が起きないうちに、という話になった。刑務所の服役の中身は労働作業。愛知県安城市のスーパーで乳児が殺害された事件も、刑務所が矯正の役割を果たしていないことをさらけ出した。
今後、更生プログラムの在り方、刑期の見直し、仮釈放時の再犯可能性の認定と保護司の在り方まで検討していく。刑期を終えても小児性愛が治っていない場合は、入院などの強制治療が必要という意見も出た。

――会の雰囲気は。
委員会には大阪、奈良だけでなく、東京や関東からも多くの議員が出席した。地域の関心が高く、有権者に聞かれるのだという。小児を狙った犯罪者の予備軍は数多くいるだろう。前歴者の人権やプライバシーの尊重は当然、大事だが、無制限に守られるものでもなく、公共の福祉により制限を受ける。犯罪者から社会を守ることは、優先される公共の福祉だろう。

 犯罪者予備軍。あー、まあ一応政治家なんだし、政治家によくいるそーいった言葉を確信犯的に使うタイプの人間なんだろうから、とりあえず流しとこう。問題は、そーいった言葉に含ませているものが、性犯罪の前歴者のみであるのか、それとも。



 個人的な備忘録の意味も少なからずこめて、いちいちニュースをクリップしてたりはするんだが、この問題はだんだんなんだか愚痴っぽくなってきたな。もうちょっと自分にとっての焦点を整理して絞り込んだほうがいいかもしれない。