ヤングガンガン 5号

 「ユーベルブラッド」が巻頭カラー。人気あるんだろうけれど、自分にとってはいらないマンガ。話の構成としてはいままでで一番素直に読めたんだけどね。 

 「犬神ゲル」。これも人気があるらしいが、なんでこんな普通の少年マンガが掲載されてるのか、また自分にとっては不明(それを言ったら、ほとんどの読者にとっては、エロマンガ家枠のほうがもっと意味不明なんだろうけれど)。

 「黒神」。いや、面白いんだけどさ。「(クロを)ついでに3階から突き落としてみても無傷ときたもんだ」との男キャラのセリフに「……」で無反応なOL風お姉さん。水張った風呂に後頭部をつかんで沈め続けたり、どうも韓国原作者の考える“線引き”がよくわからない。作者近況覧で「ニンテンドーDS面白い」とか、スクエアエニックスの雑誌で言えるくらいだから、さもありなんなのか。 *1新登場のお姉さん異能キャラのスキルが、クロと同じく体術系でアクションが見応えあるのは○。

 楠桂の集中新連載「ビターバージン」。一昨日の妹祭り2で上映された、少女マンガ原作の兄×妹アニメの飛びっぷりを思い起こさせる、おとなしめ少女に秘められた過去がラストで語られる。次回以降まで、ちょっと判断保留。

 LINDA「メモリーズ」後編。きちんと話落とす気があるのか。というか、ライターが捏造した風俗誌の読者投稿欄だって、もっと盛り上がりのあるストーリー載せてくるだろ。結合描写と卑猥語がないだけでエロマンガ誌で書いてるのと変わらないセックスさせてるし。
 このエロマンガ家登用枠は、続けていって欲しいんだけど、ここまで登板させてきた作家がことごとく話の構成がグダグダだったし、やっぱり大部分の購読者はこの枠の意味がわからずにいると思う。次は、原作付きで描いてみせてはどうか。

 「荒川アンダーザブリッジ」。センターカラー+2部構成。こっちも人気あったみたいで、うれしいことだ。せつなさ主題の前半よりは、河川敷の住人ズとして作者既刊の「中村工房」から既出キャラオールスターが登場した後半のほうが、自分がこのマンガに要求しているものを多く含んでいた。せつなさよりの話と、ギャグ詰め込みまくりの話を、毎回2本立てでやってくれれば申し分ないかも。

 「戦線スパイクヒルズ」。ネコ手のヒロイン登場シーンは1ページぶち抜き×2枚取るほどではなかったかなあ。あと、前々号とラストの引きが似てる。

 「バンブーブレイド」。フオッて! すり足とか踏み込みとかなんもなしかい。

 

*1:別に言ってもいいじゃん。なに書いてんだ、自分。