「セブンブリッジ」の新たな楽しみ方その1。

 いつものノーブランドサウンズに代わり、今回登板したエレメンツガーデン(http://elements-garden.com/)は、東アジア〜中央アジア〜東欧に渡る地域、民族、長距離列車の旅といったテーマをよく把握した、よい仕事をしている。
 特典冊子のスタッフ紹介ページで作曲者の藤間仁氏は、作曲に入る前に海外へ一カ月ほどギターの修行に行っていたこと、作品全体の雰囲気をあわせるため、作曲はメロディーからでなくギターによるコード、フレーズから手を付けていったとコメントしている。確かに音楽に関しては世界観がうまく統一されている。
 量もまた、86曲とべらぼう。すべての曲を本編でどれだけ効果的に使えていたかは置いておくとして、それでも水準以上に世界観を引き立てている曲は多い。
 特に、track no.20と70。
 疾走感のあるNo.20は、車窓から草原を眺めている気分。バイオリンのテーマから、そのバイオリン、ギター、ピアノのソロに流れて、またテーマに帰っていく50年代のブルースジャズのような進行。はりめぐらされた世界樹の根を渡っていった第2の橋でメインBGMだったNo.70。ジメッとして薄暗い感じ、闇の奥底に落ち込んだエコーが響き渡っていくような感じがよく出てる。