なぜ「それ」がテスト販売?

 今日も今日とて、コミック高岡。

 昨日近くの本屋ですでに手に入れたヤングガンガン6号がまだ入荷しておらず、高岡にしてはぬるいな、などと勝手なことを思いながら、店内を散策していると、月曜か火曜にも見かけた不思議な平積み山が再び目に付いた。

 週刊少年チャンピオン(の最近は後ろのほう)で絶賛連載中の「未来改戦Dクロゥス①」(原作:黒田洋介、作画:おおのじゅんじ、ロボデザイン:緒方剛志ISBN:4253208614)の山の一番上の本に、画用紙っぽい青色の無地の帯がまかれ、黒マジックの手書きで「テスト販売 メカバトル物です。」との文句。

 高岡は、とにかく新刊の入荷の早さと在庫の確かさにかけては、3重丸をつけてもいい店だが、なぜか、めったに販促ポップや特集コーナーといった押し出しはやらない店でもある。記憶にある限りでは、BSマンガ夜話で「自虐の詩」(業田良家)が特集されたとき、レジ前の棚で文庫版をやたらにプッシュしてたけれど、それくらい。
 それに、なんだか帯のつくりが、手作り風で味があるね、というよりは安っぽさが先にくる印象。山の高さが低くなってたり数が増えてたりということもなく、数日前より売れてる様子もそんなに感じられない(まあ、売れれば補充するから、正確なことはわからないが)。

 で、店を出た足で書泉ブックマートに向かうと、こちらでも売っていたが、ポップや帯などの押し出しはなく、ふつうに売られていた。

 大洋社の3月新刊情報(http://www.taiyosha.co.jp/comic/comic0503_date1.html)で確認すると、3/8が発売日なので、フライングには間違いないらしい。発売日がいっしょの、浦安やドカベンドールガンアクメツ舞HIMEは並んでなかったので、特に何かの狙いがあって早売りされてるのも、間違いないようだ。
 で、その後に、池袋の新宿書店まんがの森に寄ると、こちらには「〜クロゥス①」は置いてなかったので、神保町界隈に限っているのも、そのよう。

 マンガのテスト販売はこちら(http://free.txt-nifty.com/free/2004/12/post_12.html)などを読むとあるみたいだけれども、高岡と書泉での扱いの違いとか、でも高岡にしてもなんかおざなりな印象とか、どうにも狙いが定まってるのかいないのか、もやもや。
 
 でも、そういうやり方も一般的なんだよ、ということにしておくとして、コミック高岡や書泉ブックマートが、マンガ読みの反応を見るロケーションとして選択されていることは妥当だとは思う一方で、その反応を見たいマンガが、なぜ週刊少年チャンピオン(の最近は後ろのほう)で絶賛連載中の「未来改戦Dクロゥス①」なのか、ということなんだが。
 黒田洋介がらみだし、チャンピオンは最近アニメのマンガ掲載に積極的だし、アニメとかCDとかメディアミックスを念頭に置いて、反応をうかがってるのかもしれないけれど。繰り返すがどうにもやる気があるのかないのか(笑)。


 結局、今日の購入は「鉄腕バーディー⑧」だけでしたとさ。



 参考:未来改戦 Dクロゥススタジオオルフェ(黒田洋介所属事務所)