サヨクはモテないんだな、きっと

 Outtakes(2/27)で「レフトアローン2」という単館上映映画を知る(http://www.leftalone.biz/)。つまり、レフト=サヨク学生運動がもっとも盛り上がった1968年とその後の活動家たちの変遷をテーマに関係者のコメント、談話で構成するようだ。
 そこで、興味深い感想。

要するに、ここで語られているのは、今どきのちゃらちゃらした遊び人のにいちゃんねいちゃんをも運動に巻き込むにはどうしたらいいかという話で、そのためにはスーフリのあの熱気は決して無視できないというわけだけど、単純な話、普段対等に議論を闘わせることのできるような女性の友人が身近にいる男であれば、こんなことを軽々しく口にできるはずはないわけで、もうその時点で、この2人の語る言葉が彼らを動かすことはないだろうと確信できてしまうのだ。

 映画を見てないので、正確にどのようなことが話されたのかは確認する必要があるけれども、本当にそんなことを話しているのなら、なんでスーフリを持ち出したのか。スーフリ=熱気があって若者が集まる、サヨク=熱気がなく若者が集まらない、という図式でもって、単純に話しているのなら、スーフリである必然性がわからない。女性に対する視点が抜け落ちているというか、彼らの闘争の歴史に一般人の女性がほとんど絡んでこなかったから、ということなんだろうか。もしそうなら、そんなモテ要素のカケラもない活動に参加しようという男はいまどきいるはずがない。あー、たとえば、コミケの同人サークル活動と連動すれば、モテを放棄した男を集められるかもしれないけれど(笑)。まぁ、それだけ一般人の後継者と支援母体が枯渇して、世間から乖離しているのが今のサヨクということなんだろうか。


 あと、活動の熱気を高める手段という関連で、ピースボートの内幕を書いてるヒロさん日記の「ボランティアは、おいしい」は、なかなか面白い。ヒロ氏は、実際に通訳としてピースボートに乗り込んだ人みたい。
 一部の大学とか専門学校とか政治家の後援会とか創価学会とかマルチ商法とか、人集めが組織力、資金集めの中核になってる団体はみんな、基本的なテクニックという点でなら共通するんだろうけれどさ。