国連総会委員会、クローン禁止宣言採択

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050219-00000285-reu-int

政治宣言は71カ国が賛成し、35カ国が反対、43カ国が棄権。ホンジュラスが提案し、ブッシュ米政権が支援していた。
日本、英国、ベルギー、シンガボールは反対、イスラム諸国は棄権した。

 ヒトクローンの全面禁止宣言を採択=国連総会
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050309-00000756-reu-int

クローンに反対の立場をとっている米政府は、この宣言の採択に向けて表立った役割は果たしてこなかったが、国内の中絶反対組織などと連携し、クローンの全面禁止を目指して水面下で活動していた。
ブッシュ米大統領は、採択を歓迎する声明を発表し、「米国と国際社会はいまや、ヒトクローンは人間の尊厳を損なうと明白に表明した」と述べた。

 ブッシュが言う、カトリックの教義にもとづいた反対意見は、カトリック教圏以外の地域の反対者とつながれないだろう。
 人の体がほんとうに血肉のレベルで「合法的」に市場原理に飲み込まれていき商品化されていくなら、ほんとうに気持ち悪い。まだうまくまとまっていないのだが、他人を納得させられるかどうかは別にして、聖書に書いてることがどうこうを抜きにしても、そういう気持ち悪いといった感覚的な反対意見も、この問題については十分アリというか有効かな、とは思っている。うまく言える段階でないのだけれど。
 フリーターとして労働力を搾取されたり、風俗産業で性を搾取されるのとは、また異なって大きなラインを踏み越えることになるような気がする。
 このイヤな感覚は、新薬の治験のバイトに対するものと、自分のなかでは共通する。以前に、そのバイトをしている友人と話し合って意見の分かれた究極の選択に、治験のバイトとケツを貸すのとどっちをとる?というのをやって、ケツを選んだら信じられない、という意見をされた。いや、別に貸したくなんかないけれど、まっぴらごめんだけれども。どっちが自分の体とか自意識をなおざりにしてないか、というと、自分はそうなんだよなぁ。


 クローン技術の人への応用禁止、国連総会が採択
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050309-00000104-yom-int

賛成したのは米国、イタリア、中南米諸国など。ヒトクローン胚(はい)の研究を認める方針を決めている日本のほか、英国、フランス、中国、インドなどは部分容認を主張して反対に回った。

 あと、日本で人クローン胚の研究を認める方針が“すんなり”と決まったわけではない。あの生命倫理専門調査会の強行採決の経緯があったことを知らない人がほとんどなんだろうけれど。

 参考:ここへきて、私は文科系ですからはないだろ薬師寺さんいずれ私たちはそして、あの人もやってきた腰砕けいったいこの国のメディアはどうなってんだ(すべて受精卵は人か否か Life Science Information Net produced by 最相葉月より)