御茶ノ水デジハリ近くのスターバックスで、隣に座った日本人と白人の若い男性の2人組み。日本人は絵本作家らしく、以前出した絵本が3刷りになって合計でやっと3,000部を出したと話す。日本語をつかう白人がある売れてる絵本の内容について説明すると、それはテレビで愛子様に読んで聞かせているのが放送されたから、と日本人がすげなく返す。
 日本人は、そのうち神保町で個展を開きたい、絵本を壁面にストーリーに沿って最初から最後まで並べる案を話す。どうやら絵本だけで飯を食べてるわけではなく兼業作家らしい。白人が会場で絵を売らないのかと聞くと、データから印刷するので申し訳ないから売らないと答えるが、印刷でも何部しか刷らないと言って限定販売にすればいい、と熱心に薦める。だんだんと拒否しなくなる日本人。

 絵本の原稿をテーブルに上に広げて打ち合わせに入ったところで、自分は席を立った。そんな日。