それは泡のように自動的

 リンク元から見つけた、万華鏡のようなサイト。


 流れるはてなブックマーク (うにゅっと版)
 http://sshi.s57.xrea.com/ajax/hatena2.html


 誰かのブックマークに登録されたエントリが、5秒感覚で画面左上から浮き上がってくる。その繰り返し。延々と。
 ランダムに浮き上がってくる100文字程度のエントリの前文は、誰かの雑学、英語の文章、中国語の文章、ペット、芸能人、日垣隆、アルカリ電池、個人情報、死亡報道、炭素菌、いすゞ車リコール、生活の知恵、ETC。ランダムゆえに、一定のリズムゆえに、浮き上がる文言に等価性を錯覚する。なんだか騙し絵を凝視し続けたときの気分とリンクする。
 他のサイトの感想でも見かけたけれど、ボーッと見てしまう。
 目的の情報を探す操作も必要なく、こちらの干渉を受け付けさせない(気分にさせる)分、テレビに近い。浮き上がる情報はブックマークという形で一度は取捨選択されてる。されてるんだけれども、その選択主体は、ほぼ無限(のように思わせる。はてなは数万人しか利用者はいないのに)。

 音声ソフトにテキストを認識させると、この感じに近い印象が得られそうな気もする。
 あとあれだ、5年前くらいによく目にした、フラクタル理論のイメージ図と近似感を覚えさせる。
 自動的、定型的、確率的。
 フラクタルは、規則性のなかにランダム性があるように見える理論だったので、ランダム性のなかに何かの流れや意志が見えるように思えてくる、この「流れる〜」とは全然逆なんだけれども。