「上遠野浩平」を戒めよう

 「活字倶楽部」春号の上遠野浩平特集で掲載されていた、上遠野が卒業した高校の図書委員からの依頼で書いたという、小説家になるまでの経緯のエッセイが、まるで大人気ない。母校に錦を飾った小説家にためになる知恵や経験を教授してもらいたいという依頼なのに、上遠野の目線が完全に高校生と同じところまで降りてきている。しかもそれがざっくばらんに車座で語り明かそうじゃないかというものならともかく、これあげると言われたので手を差し出したら頭上高くあげられた、くらいの大人気なさでねちねちねちねち遠回り。



 さすがラノベ作家で「つーか」使用頻度ナンバー1(自分推定)なだけある。


 つーか、自分も、母校から届く野球部の甲子園出場決定カンパ依頼のの通知を、何の呵責もなく破り捨てることができるタイプなので、ひねくれたい気持ちはよくわかったりするんだ。つーか。