「いもうとぱんつ」(犬星)MDコミックス

 あー、あれだ。この感触は覚えてる。懐かしいぞ。
 ドルフィンでぢたま某を初めて読んだときの感覚に似てる。もう2作目だけど、ロリエロマンガの新星に親指を立て、ずに指の間に差し込んで拍手で迎えよう。
 涙をためて打ち震えたり恍惚とする表情の理想系を描ける、稀有な作家ではないか。そのあたり、月野定規とタメをはれる力量。表題作でしかもデビュー作という「いもうとぱんつ」で、すでにその片鱗は見て取れる。もともと地力としてそういうものをもってたんだろう。
 消しが、白の0.1ミリペンで引っ掻いたくらいしかないので、どこぞベタ消しにうんざりしてる人にも、オススメの一冊(もちろん、そうでない人にも)。


いもうとぱんつ (MDコミックス)

いもうとぱんつ (MDコミックス)