情報紙「ストレイ・ドッグ」(山岡俊介取材メモ): 本紙・山岡自宅、早朝放火される。これは、言論に対する明らかな挑戦だ

http://straydog.way-nifty.com/yamaokashunsuke/2005/07/post_7cd1.html

 当然ながら速報ベースで眼には入れていた、とんでもない事件。2日経った現在、報道やブログでその後の動きは出ていないようだ。山岡氏の身体、財産、取材・執筆活動の基盤を破壊することで、現在進行中だろうパシコシやその他のネタの記事化を物理的に阻止しようとする行為である。と同時に、狙いほどには不発に終わったのだろう今回の事件は、それでも山岡氏を精神的に萎縮させるだけでも、おそらく犯人が想定した狙いの半分以上は達成したのと同然と言える(いまさら萎縮するような山岡氏とも考えにくいが、単なる脅しと実際の生命の危険はやはり天地の差がある)。
 2日置いた理由は、早い段階で犯行に係わる情報があがってくるのではないかという、なんとなしの予想と、もう一つ。この事件が報道され、ブログでトラバが張りまくられ、週刊雑誌でとりあげられて、広まることによって、他のジャーナリスト、ライターを萎縮させるよう波及していくんだろう、と考えたからだ。そこで、自分のつたないエントリがその一つとして作用していくのは、避けたいように考えていたのだけれど、やはり憤怒の気持ちのほうが先に立った。たいしたことは書けないが、やはり前代未聞のこととして書いておくべきだ。

ところで、武富士盗聴事件の際にも痛感したことだが、当局の取調べは半端ではなく、当然ながら、逆に犯人を捕まえるための私への事情聴取において、私自身も、丸裸にされるだろう。プライベート面で恨みを飼うことはないか、金銭トラブルはないか……。

 警察は、実際の可能性は別にして、山岡氏に犯人の検挙を約束するだろうか? 武富士事件に関連して、対警察で微妙な立場にある山岡氏だ。警察という暴力組織ニュートラルな立場で接してもらえないとしたら、日本は言論の有り様については、もうロシア並みと言っていい。