ESPIO――NHK番組改編問題と公安調査庁

 http://espio.air-nifty.com/espio/2005/07/post_f410.html

実を言うと、朝日新聞本田雅和記者が、NHK番組改編問題で、取材の際の状況を録音していたことは知る人ぞ知る事実である。しかし、そのことを明らかにすると、朝日新聞の記者は取材対象者に無断で取材内容を録音しているのかと批判を浴びる。だから朝日新聞社が自ら録音を公開することは、同社の「保守的」「権威主義的」体質から言って絶対にない。
本田記者個人も、公開すれば、他の記者全員に迷惑を掛けることになることが分かっている。退社も避けられないだろう。
安倍氏や中川氏がそういう事情をどの程度察知しているのか分からないが、筆者ですら分かることなので、おそらくマスコミや公安当局を通じて、おおよその様子は把握しているのだろう。仮に録音されていたとしても、公開されることはまずない。そうタカを括りながら平然とウソをついていたに違いない。
本田記者本人から聞いたわけではないが、おそらく同氏は、月刊現代(魚住昭氏)に録音資料を提供することで、ギリギリの闘いに打って出たのだと思う。つまり、記事を読んだ人は(筆者はまだ見ていない)、録音の事実を察することができる。
一方、朝日新聞社のほうは情報流出の経緯を調べようにも、自分も返り血を浴びるので、真相を明らかにできるはずがない。そういう計算があるのだと思う。

 流出、ってことで新聞は報道してるが、まぁ、リークって言い方のほうが正確だよな。
 録音テープがあることを、朝日新聞が会社としては明らかにできないので、雑誌ジャーナリズムにリークしてそれを証明してもらう。新聞マスコミがときに対立する雑誌マスコミを頼って危機を乗り切ろうとする。後で、月現買って読むけど、ある意味見もの。


【参考報道】

 http://www.asahi.com/special/nhk/

  • 朝日社内資料、雑誌流出か…NHK改変問題の取材応答(読売)

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050729-00000516-yom-soci