コミケ68 3日目

 蒸し暑かった。3年ぶりに、夏コミで、シャツに、塩が波を打った。
 10:15到着で10:50入場。30分強で入場なら十分許容範囲なはずなのだけれど、風が通らない内部は、前日、前々日の断続的な雨で湿度がMAX近かったはず。

 即売会に足を運ぶようになって初めて、自分が買った本で完売御礼になる瞬間に立ち会う。しかも2回。小さくガッツポーズして手のひらを叩いていたサークルの人も。創作評論系の一部と音源系が西館に移動してほとんど回れなかったのが少々悔やまれる。ラスト30分はベンチで寝てて、閉幕の拍手で目が覚めたのでした。

 今回の初買いサークルのヒットは、CLOCKWORK HEARTS @ WEB(http://www.geocities.jp/clockwork_hearts/)の「増補改訂版・労働スル眼鏡」。初版は2年前の5月ティア発行。作者のミヅタウシオという人は、ガオ!で「風ノ華」を連載してた人(打ち切りっぽい終わり方だったね……)。
 めがね好きに送るめがねな働き人たちの昨日と今日と明日をイラスト形式で。
 表紙は、定年が間近に迫る中、妻が冗談で離婚を口にし始めた㈱徳本ビル開発総務部次長の小野田正三(57)。
 2ページの短編は、ロシアで年金生活を送る退職軍人セルゲイ=アントノフ(67)。
 西岡由理子(28)は、㈱立正食品の第三ベーカリーライン工程管理担当。来る日も来る日も餡パンをつくり続ける日々に人生の意味を考える。
 コンセプトがうまい。グラビアアイドルの森ちひろ(18)は思わずグーグルにお伺いをたててしまった(当然出てこない)。
 一押しはやはりというか、お姉さん系であった。ふち無し5角形レンズでロングをアップにまとめた泣きホクロ白衣の、㈱恵比寿コンタクト検眼担当:村井瑞穂(33)。
 5月の「私立眼鏡学園」で理系メガネクンへの熱い思いを語っていた開田女史たちの気持ちがちょっと理解できた。