獣姦モノも意外にいけたらしい

 先日のロフトイベント「エロマンガ IS DEAD (OR ALIVE) 4」で、「着物で髭の男性」としたまま名前を記憶できていなかった年配の男性は、日野日出志だったことが、イベント終了後に声をかけて少し立ち話しをさせてもらったエロマンガ家の人に送ったメールの返信から分かった。ありがとうございました。


 衆院総選挙を控えて、そちらの話題が何度か振られる中、選挙や政治で自分の生活の何が変わろうか、というようなことを話していたアナーキーなおっさんが、あのホラーマンガの大家だったとは。マンガジャパン(http://www.mangajapan.gr.jp/members/members.html)会員でもあった。ほかに犬木加奈子御茶漬海苔といったホラー作家が名を連ねる。


 ホラーに見られる残虐描写は、ほぼ同規模の市場を形成するエロと同様、規制の動きが影を落としつつあるわけで、最近だと、1年前に休刊したアッパーズは、三家本礼のバイオレンスゾンビホラー「巨乳ドラゴン」が鳥取県から不健全指定を受けている。まったく他人事ではないわけだ。


 「エロマンガ家(程度の人間)が何を規制反対なんて言ってんだ、って思われるのが不安なんですよ」(大意)という山本夜羽音が何度か繰り返していたセリフは、それでも声をあげるべきなのは確かにしてもよく理解できるところだと思ったが、ちばてつやといったマンガ業界全体を代表するような大家やエロマンガ家があげる規制に対する懸念の声に、ホラー作家も積極的に加わってくることになると、また違った展開が生まれてくるのかもしれない。





 そんなこんなを考えながら、じゃあエロとホラー(というかグロ)を融合させた大家ということで、宮台真司も割とお気に入りらしい氏賀Y太を動かせないかなぁ、……などと戯言を思ってみたりもしたが、でも自分だって四肢切断はさすがに受け付けなかったりはする。愛のないハードレイプと愛のある四肢切断はどちらがより人間的ですか?