今、「国家の罠」を読んでるのでその関連で。

 http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/163007.htm

 昨日付けで受理。提出者は鈴木宗男


 アイヌとムネオが頭の中でぱっと結びつかなかっのだが、過去に(http://www.alles.or.jp/~tariq/homogenous/ethhomostatment.html)にあるような騒動は経緯としてあるようだ。
この騒動があった翌年早々に、例の「ムネオハウス」と“やまりん”収賄容疑による逮捕があり、昨年11月に実刑判決→即控訴→今年9月衆院選で当選返り咲き、というのが今現在までの経過。


「北の系2005 Angriff――アイヌ同化発言をめぐって」(http://zirr.hp.infoseek.co.jp/010712.html)では、

鈴木宗男議員など経世会系議員をバッシングすることで「小泉構造改革を妨害する抵抗勢力」へのバッシングとして演出することもできる情況にもなってた。
つまり、小泉内閣を支える与党の「お荷物」、「抵抗勢力の代表者」として鈴木宗男を描くことで、小泉総理を称揚できる政治的状況になっています。
前回のヘッドラインの更新で鈴木議員がマスコミに注目されていたことを書きましたが、「田中眞紀子vs鈴木宗男」報道も「鈴木“アイヌ同化”発言」報道も、そういう意味で実に意図的です。

という見方が呈されている。


 ムネオが、過去にひと悶着あったアイヌについて何を提言しているのか? 9月の選挙活動でアイヌの協力はあったのだろうか? アイヌの人たちネットワークが票田として、結構な力をもっているのだろうか。


 ……と、色々探してみると、灯台下暗し。新党大地の公約(http://www.muneo.gr.jp/bira_ura_right.html)で、

アイヌ民族の権利を守る「先住民族の権利に関する国際連合宣言」の早期採択実現に向けて努力します。

かかげていた。
 選挙チラシ(http://www.muneo.gr.jp/bira_omote_b.html)でも、

アイヌ民族の先住民としての権利を確立し子弟の教育支援・生活基盤を充実し、北海道を国際交流・民族共生・多文化の拠点にします。

とあった。


 4年前、あのような発言でバッシングの対象にされたくらいだから、当時はアイヌの団体と円滑な意思疎通の間柄にはなかった見ていいのだろう。で、その後、逮捕という事態があった訳だから、拘留期間もアイヌの人々との交流の可能性は空白だったと見ていいだろう。


 ということは、去年くらいから、公約にかかげるほどの連帯関係を築いたということだろうか。
 それとも鈴木陣営が勝手に公約にかかげているだけで、アイヌの団体の主だったところは、実質的な後援は行っていないのだろうか(アイヌの団体に派閥抗争はあるか?という調査課題)。


 「国家の罠」では、他人に嫉妬心を感じず、また、他人の嫉妬心を感じとれないのが、ムネオの政治家として良いところであり悪いところ、と著者の佐藤優は評していた。
 一旦、これほどのバッシングをともなう見解の行き違いがあっても、ある程度時間を置いて膝を突き合せて話せば、過去のことは水に流して分かり合えるような、そういうざっくばらんなところを、ムネオに窺えるのは確かにそうなんだよな。




参考:北海道:アイヌだけが先住民かアイヌ民族文化振興に大きな一歩〜ウタリ協会理事長 笹村 二朗氏