コミックRIN 12月号
巻頭カラー「いもうら」(瑞井鹿央)
エロゲ原画家としてのほうが有名かつ人気の作家。マンガのうまさは特に定評を与えるほどのものはなく、都内のエロマンガ専門店で月間ランキングにかなり長い間くい込んでいた初単行本も自分は購入していなかったが。
今回のカラー4ページ部分だけは、手放しで褒められるエロさ。自分で色をつけてるのかどうかは知らないが、しっとり感が伝わってくる肌の塗りがすばらしい。黒マントのみをつけた藍色の髪の少女とのコントラストも。この作家は、下手にストーリーを求めて、モノクロ16ページを描かせてもスキルの無駄使いだろう。カラー6〜8ページあたりのショートストーリーを原作をつけてを隔月か月刊のペースでやらせたらかどうか。
「いたずら子猫 Twins」(南条飛鳥)
水遊び中の隣家の双子少女の片割れと、柵越し挿入で。丸出しの下半身をヤる前とヤった後に柵に掴まって見せ付けるその仕草のコマがやらしいですね。
もう、ベテランの部類に数えていいだろう作家。一方で、ここまでロリな作品は初めて読んだ。ロリも描いてもイケる絵柄なのは頷くところだったのだが、単なるめぐり合わせか読書量の不足か、それとも新たな境地を目指し始めたのか。そんな大層な物言いをしなくても、相変わらずエロくてよろしいなということを単に言いたいだけなのに。
エクスタシー1ページ前の少女の開いた口の上下に、唾の糸が引いてるのが何気に細かい。
「冬籠もり」(関谷あさみ)
この作家は、描く女の子がいつも可愛すぎて逆にエロさを削がれていた……のだけれど、今回の作品のように、うつぶせに毛布をかぶって上半身はジャージ、下半身のみむき出しのところを後背位から最初から最後までという、キスや抱き合ってといったあからさまなラブラブシチュエーションを絡めないと、かなり使える範囲に上ってくることを発見。この作家なら、軽めの鬼畜話であれば最後にハートマークでも散らしておけば、ほのぼの読めそう。
「Kick up!」(巻田佳春)
この作家も関谷のように可愛いけどエロいかというと……という部類に入れていたのだけれど、その絵柄で「お口の中にびゅっとされてちょっとイッちゃった(ハート)」などの卑猥セリフ連発というテクニックがあったか、というノックのされ方。
「敬老日和」(茶否)
シチュエーションはじーさんと孫。兄妹や姉弟は別になんでもないのに、一世代差が広がるだけで、萎えはしないがいけないものを読んでるような気になるのは、通常人から見ればあきらかに箍の外れ方がおかしい、と呟きながらハァハァ。
「蟲娘」(国津武士)
ほりほねさいぞうにチャレンジしようと考えている初心者は、まずこのあたりからから始めてはどうか。あー、それとさ、15年前くらいにさ、ベアーズクラブに載った読切で、別の星で出会ったマンコのない少女と地球に帰ったら、“成長”した少女の体を割って出てきた、触手もりもりの怪物に犯されまくり、って鬱なマンガがあってさ、すごいトラウマなんだけど、描いた人の名前が分かったらお礼参りに行きたいくらい。