スティーヴィー(監督:スティーヴ・ジェイムス)
ポレポレ東中野で19:30の回。
上映終了後のトークショー(松江哲明(ドキュメンタリー監督)、瀬々敬久(映画監督)、安岡卓治(ドキュメンタリー製作者))で、監督が映像からその存在をうまく消している、スティーヴィーの家族や恋人、近所の友人などの人物配置が絶妙、撮り直しのきかないその時限りの重要なシーンを撮り洩らさず押さえている、といったドキュメンタリー作家としてのスティーヴ・ジェイムスを評価する言葉があった。
ドキュメンタリーとはいえ映画は映画であって、主観や撮り方で映画の質も大きく変わってくる。ドキュメンタリーは重いから観ないという人がいれば、映画として観にいって欲しい。映画として、一級の線をいってることも間違いないから。
児童虐待、育児放棄、暴力衝動、障害者の恋愛、子供への性犯罪、性犯罪被害者の心の傷、加害者の更生、アメリカのプアホワイト、そしてそれらに接して撮り続けること、「見世物」にする行為に4年の間取り組むということ、について興味のある人には是非観にいって欲しい。
参考:公式サイト