コミティア77で購入した、いつも寄ってるサークルの分から主な作品を抜粋。

 うおっ、続いた! なぜか勝手に3巻で終わるもんだと思ってた……。
 白昼夢でこんな女と暮らしてみたい。風通しの良い平屋の日本家屋で代休消化で一日中だらだら食べて寝てヤッて、やっぱり相手のことが分からなくて。
 風通しの良い真夏の日本家屋は鍵がかからない。だから風通しがいい。女から渡れそうになった鍵を男は受け取れない。風通しのいい日本家屋に鍵をかける勇気はないから。女に自分で鍵をかけてくれるよう頼んで出かけるが、鍵をかける音は聞こえなかった。
 鍵のかからない女から鍵を渡された時、鍵をかける勇気がお前にあるのか?



 「4」も「1+2+3」も200円(だったかな……)という破格値。もってるけど買ってしまう。作者の人のHPの下のプリンセスワルツのバナーを見て「ああ」と思う。艶のあるベタが印象的なタッチは、真鍋譲治の最盛期(キャラバンキッドの頃)を思い出させる。宇宙人に猫ミミ尻尾ツキ少女に改造された女子高生が精子採取の手伝いをさせられる……、というエロマンガの王道な初めの頃のストーリーはどんどんSF設定に侵食され、「4」では小惑星っぽい人口天体が地球に落下。さてさて、お次はどうなることやら。



  • 金太郎 / 草吉 ≪えのころ工房
    • オフセット「えのころ漫画館 6号館」
    • オフセット「えのころ短編集④ えのころ村の雨かぞえ」
    • オフセット「えのころだより22」

 ジャック、デルタ、ドットの白黒子ネコ3匹が、遊んで食べて眠って母ネコに起こられてホットケーキをつくって沈んだお宝をイルカの友達からもらってちょっとした冒険もして。
 「漫画館6」は前に買い逃した分。1冊700〜1,200円と高め(ティアにしては)だが、カバーを掛けていたり、イラストカードが張ってあったり、シール止めで袋とじがしてあったり、手造り感あふれる丁寧な造本は、値段分の価値あり。「えのころだより」はペーパー代わりの無料配布誌。無料と言えどもしっかりつくって内容もしっかり。今回はじゃがいもの品種や冥王星の落選とかテレ東の映画番宣バカ予告のこととか。値段はそれなりにするけど愛想とサービスが気持ちいい近場の商店街の行きつけの定食屋という感じのサークル。



  • AKIRAKaned Fools
    • オフセット「沃懸地(いかけじ)のメダカ」

 以前出した「Wired Tales」に続く第2話。変形バトルがメインだった1話目とうってかわって(あることはあるけど)、素直になれない幼馴染頬赤らめ学園マンガで、たいへん堪能いたしました。



  • のっち ≪鉄の砦
    • コピー誌「殺しのディスタンス」
    • コピー誌「会議戦隊」
    • オフセット「くろがね」

 「殺しのディスタンス」は「殺しのガイダンス」の続編、「くろがね」は過去作品の総集編。前作と総集編収録作はHPで読めるので読んでみることをオススメ。虚脱系ギャグにきちんきちんとしたツッコミ。基本はやっぱり大事だと。基本さえしっかりしていれば、ドリアン並みに「それあり!?」な暗器的ギャグのコンボも、しっかり受け止められるものである。



  • EYA-MAO ≪大四畳半≫

 ここの新刊が読めたことで、いろいろあったここ数週間の大体のことは許せた。さっと概要を分かりたい人には、ロシア帝国版「F.S.S.」と告げる。17世紀初頭から18世紀後半を貫いて、例の年表によく似た出来事一覧もアリ。露土戦争、エカチェリーナⅡ世、ポチョムキン司令官、イギリスの詩人バイロン、コサックを脇役におしのけ、死の間際のリャザン大公の父フェリクスから受け継いだ巨大騎士=ギアのオベリスクを狩るソフィアが「Ⅳ」の主役。スピルバーグ版「宇宙戦争」のトライボッドに通ずる巨視感がびんびん響いてくる今、一押しの。