パプリカ(監督:今敏)


 「ルナシー」の後、新宿に移動して、テアトル新宿で14:30の回。「時かけ」効果でテアトルなんて映画館もそういやあったなとか同じ筒井原作出しとか、そういう再認知が進んだのか、満員御礼。立ち見ならぬ座布団を敷いた座り見も多数。



 孫悟空に変身したかと思えば、いつの間にかフェアリーになり、あるときはエレベーターガール、またあるときは羽のあるスフィンクスピノキオ……。夢の中で目まぐるしく姿を変化させるパプリカの活躍は、映像美として一見の価値。映像の目まぐるしさで混乱するかと思いきや、ストーリーはおおまかなところ(他人の夢にシンクロする技術を悪用して人格を破壊する悪い奴らの企みから、夢と現実の境がじょじょに崩れていく)を押さえておけば、そうそう振り回されはしない。夢にシンクロする「DCミニ」の開発者である時田クン(声:古谷徹)のジャバザハット振りが堂々としたもので、暑苦しいとかは思わなかった。

 特に何かを語りたくなるようなお話ではなかったかな……。10点満点の7点補正なし。



参考:公式サイト