ケーススタディ――阿部の次は。


 阿部の退陣が、参院選の(どれくらい)前になるのか、それとも後になるのか。
 後なら、それは選挙敗退を受けてのことだから、次期首相候補や閣僚陣を除いて、特に想定するべきシナリオは今のところない。
 前であれば、それがいつ、どのタイミングなのか。退陣が選挙のための仕切りなおしの意味を多分含んでいるのなら、早いほうがいい。7月の選挙の3ヶ月前、ゴールデンウィーク前くらいまでには、入れ換えておきたいところか。ゴールデンウィークよりも後の退陣は、よほどの候補が新首相にならないと、阿部の不手際の尾をひくのではないか。
 野党にとっては、参院選まで阿部でつっぱしってもらったほうが都合がよろしいのかもしれない。
 与党にとっては、遅れをとるのが濃厚な選挙になりそうなら、どうせ辞めるのならこのまま阿部につっぱしってもらって、ついでに負けの泥も被ってもらった上で辞めてもらったほうが、禊がしやいかもしれない。



 つーか、その前に、イシハラのが、控えてるんだけど。田中前長野県知事を擁立して、勝てないまでも散々引っ掻き回した上で、三期目に入ったイシハラをスキャンダルで途中降板させて、そこでもう一度、ってストーリーかなぁ。