再び動き出す。

  • 共謀罪、「政府案修正を含め検討」 長勢法相(朝日)

 http://www.asahi.com/politics/update/0119/008.html

犯罪を話し合っただけで処罰される共謀罪を創設する法案について、長勢法相は19日の閣議後の会見で「前国会、前々国会の経緯も踏まえてすべきことはする」と述べ、政府案の修正を含めた検討を進める考えを明らかにした。「どうやったらより円滑に早期に成立をはかれるかはこれから相談していきたい」と話した。法務省は、06年通常国会での与党修正案をベースに検討を始めた。
これに先立ち、安倍首相は19日朝、法相と外務事務次官と面会し、「国際社会において組織犯罪に対応していくために、今国会で成立を図るように努力するように」と指示した。安倍首相は同日昼、記者団に対し、他の法案と比べて優先されるかについて「国対において、国会運営全般の中で我々とも相談しながら考えていくことになる」と語った。
だが政府内にも慎重論は少なくない。麻生外相は閣議後の会見で、「衆院は通ったが、参院で審議未了・廃案というのは避けたい。参院選もあるので、十分その点も考えて対応していただきたい」と指摘した。

  • 組織犯罪処罰法改正案、首相が通常国会での成立を指示(読売)

 http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070119ia02.htm

また、犯罪実行前の合意を犯罪とする共謀罪は適用範囲が広すぎるとの批判が強いことから、「与党はもちろんだが、野党や国民に理解してもらえるよう全力を挙げるように」として、法務、外務両省が連携し国民の理解を得るよう求めた。

http://www.news24.jp/75639.html

一方、今回の安倍首相の指示について、与党の国対幹部は「当然、参院選が終わってからやるものと認識していた。びっくりした」と疑問を呈した。

 http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20070119AT3S1900M19012007.html

塩崎恭久官房長官閣議後の記者会見で「条約締結のためには義務にしたがって法律を作らなければいけない。国会で十分審議して速やかに成立させなければならない」と表明。長勢法相は、同改正案の修正に関し「これまでの(与野党協議の)経過を踏まえて検討すべきことは検討はする」と語った。
野党は「共謀罪」創設に関して「強権的だ」などと非難。与党内では法改正を急げば再び批判を浴びる可能性が強いと判断し、次期通常国会での処理を先送りする機運が強まっていた。(

 http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/8776b573cdeba6b292d1daf0e9477b75

共謀罪を何としても成立させろという力がどこから働いているのか、もう少し状況を見ていかないとならないが、「先送り」のオンパレードの流れから身を翻して共謀罪が出てきたのは、どうやら「本気」のようだ。外務省が強く早期成立に執心しているらしい。

  • ESPIO: “重要法案”先送り批判で苦し紛れに「共謀罪」をゴリ押し!

 http://espio.air-nifty.com/espio/2007/01/post_9cfc.html

“重要法案”を先送りしているという印象を払拭して、政権の求心力を維持しようということなのだろうが、そんな御都合主義的な思いつきでゴリ押しされたのではたまらない。
 安倍総理は「共謀罪」の問題性について何も理解していないようだ。法務大臣すら浮かぬ顔で、内心迷惑そうに会見しているではないか!


 さすがに、共謀罪のような「難題」を成立を目指す重要法案にかかげてくるとは思わなかった。確かに、共謀罪を通せるくらい国会が骨抜きになるなら、WEを通すことなどお茶の子だろうが……。安倍が単にものをわかっていないだけなのか、勝算があるのか。それとも、政権に引導を渡して欲しいのか? 朝日で懸念のような指摘をしている麻生にバトンタッチするための前振り?