コミックビーム 5月号
読切「ロズリーヌ・フラウの肖像」(鈴木健也)
まぁ偶然だけど、こちらもイソギンチャク状の鞭を使ってアレコレ。作者HPでずっと掲載未定になってた読切がやっと。
ある教画の依頼を受けたものの描けないことに頭を悩ます男に、その嫁がある手段でもってインスピレーションのきっかけを与えようとして……。
これまでの読切で蟲食いやシャム双生児や素直じゃない男子中学生同士といった不可思議なエロティシズムをテーマにしてきた作者だけあって、今度も一筋縄の倒錯関係というわけにはいかない。強気攻めな嫁が惚れた弱みで旦那のサディズムを目覚めさせるために身をささげる…・・・という転換がラストでまた回転を起こし、ENDLESSSUMMERな深みを予測させる。あと、最近、A-10がよく描くような前方に細長く伸びた乳が心象にフィットするようになってきて、この「ロズリーヌ」で描かれたそんな乳に入れられてしまう“切れ目”には、しごく興奮するの。
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2007/04/12
- メディア: 雑誌
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