今日のPICK UP。

  • こちらは望外の朗報。体調不良のため漫画家業自体が開店休業から実質廃業に近い状態になっていた荒巻圭子のデビュー作「ジェノムズ GENOMES」が、オンデマンド受注生産で、未単行本化分まで含めて全3巻で発売。四季大賞受賞のデビュー読切と受賞後第1段読切を収録した1巻は、いまでもそれほど苦労せずにBOOKOFFの100円コーナーあたりで見つけられるが、連載化後のアフタヌーン掲載分は単行本化される予定がまったくなかった(連載中断したのがちょうど10年前くらいか?)。中断した連載分をすべて合計しても1巻分とちょっと程度のページ数しかなかったと思うのだけど、3巻はだいぶ書下ろしが入るのだろうか。今日、2巻、3巻をコンビニ払いで注文したので、届いたら続報を。
  • 「上手く書けないけど、なんかこう、自分のやってる事に、しかも好きでやってる事に、それでも一線として、申し訳なさ、後ろめたさを自覚していたいというか、「日陰であるがゆえの価値」ってあると思うんだけど。」。昨日の続きみたいな話になるんだけど、日陰者を自認するのをやめて背を向けていた世間に堂々意見していきましょう、ってアピールについて。同人そのものについては、そのコンセプトにうまくのっかっていくことも不可能ではないと思うんだけど、やっぱり、不可分である「エロ」と「二次創作」にどう折り合いつけてくのかっていう。背中に回して表に出て行って胸張っても、隠しきれる大きさの「エロ」と「二次創作」ではない。もうちょっと限定して「18歳未満に売ってしまうエロ」と「法外な利益をあげる二次創作」をなんとかする必要があるとすれば、前者については今でも一応の自主対策が取られていることが分かった。とすればアピールの両輪にするため、後者についても、いい加減に何らかの対応策を打ち出さざるをえないということになるけれども……。あと、女性系・やおいの一部の人がワイセツと18禁の線引きに無頓着という話は、そもそも自分らが描いている同人をポルノの一角に触れるものだと考えないからなのか。商業誌のエロマンガは劣情を催すことを阻害させないために、つまり、より良いポルノに純化させていくため修正を極小方面に近付けていく。やおいの一部の人が修正を嫌うのは、ポルノとしてではなく作品の完成度を低めて台無しにすると考えるからなのだろうか。でも、書店売りの商業エロマンガの“消し”がminimumなんだから同人もいいでしょと反論する人がいるそうだし。商業エロは方便にされてる? それも違うような?