困った。


 上京してウン年の間、ずーっと利用している床屋に予約のTELを入れると、「マスター」が貧血で倒れて昨日から検査入院してるので受け付けできないんですよと、嫁の人がすまなそうに。2ヶ月くらい前に切ってもらったとき、途中で嫁さんにバトンタッチして奥に引っ込んで、そのまま戻ってこなかったので、ちょっと?ではあったのだけど。
 夫婦経営の床屋で、嫁の人が旦那のことをフツウに「マスター」を呼んでるような、床屋にありがちなやぼったさのない、小奇麗な店*1で、おおいに気に入っていて、それでずーっと利用していただけに、ちょっとしたSHOCK。


 で、それとは別に、じゃあどこで髪を切ろうかとなると、まったく心当たりがない。というか、そのお気にの床屋にしたって、上京したときの部屋の一番近所にあったのでそれで入ってみてずーっと利用しているという案外、いい加減というか、ラッキーなキッカケではある。引っ越しを繰り返してずっと離れた部屋になって、男が美容院でもない床屋に、電車賃を片道何百円もかけて通ってるというのも、あまり聞かない。


 というか、美容院とファミレスには怖くて一人で入れない、いまだに。あと、ハンバーガーとラーメンは人間の食べ物じゃない。


 今の部屋の半径500mだって、何件も床屋はあるのだけど、なんとなく行きづらくて、もう、1,000円バーバーで当座をしのぐことにしといたほうがいいのか。


 美味い飯屋とかスイーツとかの情報は世の中にこれだけ溢れていて、優良な床屋のそれがまったくデータベース化されてないのは、よく考えるとおかしいのではないか。


 顔剃りのスキルが絶品で気のいいマスターがいる床屋が、都内近辺でないものかねぇ……。


 ホント、久々に京都旅行のスケジュールでも組んで、在住時のいきつけ、訪ねてみるか。

*1:茶店のようなカウンターがあって、終わった後はそこで珈琲を出してもらえるような店で。しかし、よく考えると、床屋としての業務にあのカウンターは全く関係ない。完全にマスターの趣味。