親からの電話で。

 親からの電話で、「同僚の娘さんがこの春から東京に出てきてアニメの専門学校に通ってて声優になりたいって頑張ってるんだけど」。あれっ? そーいう系の話って親にしたことあったっけ……。冷や汗。よく話を聞くと、その娘さんが住処が前に自分が住処にしていた物件とよく似た物件に住んでて、うんぬん。まぁ、専門学校に通ってるという説明だけでもいいのに、アニメとか声優とか付け加えてくるという時点で。まぁ。というか、声優志望の娘さんを東京に行かせることを許す親が自分の地元に存在する、ということに驚いた。WIKIで地元出身の声優を調べてみると、有名どころの若手も一人くらいいないことはないようだけど。それはあまり関係ないか。
 そういえば、親の恩師の息子が割と有名なラノベ作家だったことがあった。息子の作品を一覧したコピーを同窓会で配ってたのをもらってきた、と。大手自動車メーカーに就職して中国に何年か赴任したあと、辞めて、ヒマな時間が持ちやすい市の職員をしながら新人賞に作品を送り続けたとか。



 いや、そうやって応援してくれる親がいるって、やっぱり在り難いよね、って。ちょっと素直に思えるようになってきた、最近。