テオ・ヤンセン展 at 日比谷パティオ


Theo Jansen テオ・ヤンセン展 公式HP
http://www.hibiya-patio.jp/theo/


1メートル12円のビニールチューブを切り、曲げ、繋ぎ、という作業を繰り返していくことで、「自律」して動く骨組みを生み出そうとしているのだという。
海風を羽に受けて、ペットボトルの中に溜め込み、推進力に変換して、動き続けることができる、そんな無生物を目指している。
チューブが折れたら? 障害物に立ち往生したら?
それは、その骨組みが、寿命を迎えたということ。
だから、テオは今日も新しい骨組みを作りつづけなければならない。
4月までの期限で、はるばるオランダから日本の日比谷の仮設会場に運び込まれた骨組みたちは、かつてテオが作り出し、寿命を果たした亡骸。
化石に無理やりに空気を送り込み、見世物にしている様子は、どこか寂しい景色だ。
テオが目指しているのはマリオネットではなく、いずれにこの世にテオがサヨナラしたあとも、「自律」していける骨組みたちだ。






今日のデモンストレーションの模様。


ローアングルから。


ミニサイズは手で押して動かした。


アーマードな外見をしたビッグサイズも、同じく人の手を借りなければ動けない。「他律」の骨組みは、やはりどこが存在が軽く見える。


クランク駆動のCGによる説明。





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今日動いていた骨組みの全体。

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迫り来る未来に後ずさりする。

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羽が風を受けてはばたくと、ペットボトルの中に空気が溜まり、溜まった空気を使って脚部を動かす。動いている最中、羽がはばたくことはない。

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別の骨組みの羽部と、それをはばたかせるクランクの列。

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サイコガンダムの下半身。

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サイコガンダムのフレーム。

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帯袋状のモノをつけているが、特に意味はないようだ。

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威圧感の一方で脆さを窺う。

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固定部の赤茶けた粘着テープが、一時の生を真っ当したことで、それがもう腐りかけ始めていることを暗示する。

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遺骸。

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空中でウネウネする。

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にこごり。

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クーロン城の壁の配電盤。

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むき出された核心。

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脚部1。砂上歩行に特化する形で進化させられた。

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脚部2。車輪を持った無機物。

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手術道具。

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クランク駆動や加重の計算に使われているATARI社のコンピュータ。創造神。