コミティア86 ―― 新規に購入した主なサークルから。

  • ゼロゴ 《パッセルクロウ
    • オフセット「山猫図鑑」
      • 野生動物の保護を、人間との共生によって果たそうとするプロジェクトのため、ホログラム技術で山猫30種類を擬人化したクラスに編入することになった女子高生コスプレMAD研究員の野望や如何に、な第1話。山猫にはブルマが良く似合う。
    • オフセット「椚色フォークロア
  • SIN1 《Fine Trick
    • プリンタ本「鎮守な隣人」
      • 危うくゴミになるところを助けてくれてありがとうということで、転生して恩返しに来ました。ごきぶりの精が。転生したのが過去という点がポイント。
  • 大関やすしお 《キボカン
    • オフセット「キボカンの本TIA84 中二ファンタジー短編集」
      • 中二って、つまんない、ってことが行動の原動力になる時期。中二病とか何のかんの言われるけど、何のかのやってたよ、誰に言われるでもなく好きなことやりたいこと。つまんない、って言えない/言うのが億劫になるより、よっぽどいいよ。
  • 良識派
    • コピー・合同誌「スノッリ・ストゥルルルソンかく語りき」
      • なんというか、毛の生えてないところの肌を指先だけで逆撫でされる感じ、全体的にどの作品も。
  • Nicoストロカインムコスタ錠
    • コピー誌「京都までパンを買いに行く。歩き疲れたら喫茶店に寄るかも。」
    • コピー誌「京都のパンと珈琲のお店 兄さんと出張編」
      • 京都のおいしい自家製パン屋をいろいろ紹介。住んでた当時は万年金欠でそんなCPの悪いもんに手を出すなんて考えもしなかったので、今になってみると惜しいことしたと思う。
  • 醤油せんべい 《Horry Night
    • ポストカード×5
  • 草蛍 《3 BREATH》
    • コピー誌「STEP by ステップラー Lite」
      • 各社のホチキス性能の比較紹介本。ホチキスの新機軸って今後、出てくるのかな。傘のように完成されきった工具だよなぁ。
  • みみくまむむ☆/みみまむむ 《HOGMANAY
    • コピー誌「MUMUING 2」
    • プリンタ本「夏川さんと下校。 2」
  • 鈴屋しゅんの 《おぶおぶ
    • オフセット「Archive」
      • 去年の5月の読書会で気になってたサークル。日常ネタと逃亡ネタのミックス具合が妙な感じにクセになる。
  • つちみやのせみ 《セミノーハ》
    • コピー誌「せみのはのおと 10」
    • コピー誌「せみのはのおと 9」
      • これまでに配られた近況ペーパーの再録集。これが面白い。《ボストーク通信社》のスタイルを、ネイチャー寄りにした感じ。作家の人となりがよく出るよなぁ。空白部分をぴったりと文字で埋める技術って、ラジオトークの時間読みと似て、誰でもうまく出来るもんでもないでしょう。
    • オフセット「BOWS 再録短篇集」
    • オフセット「不尽日記 つれづれ」
  • 除虫菊 《練馬交通公社
    • オフセット「東京冥途綺譚 6」
      • レトロ風メイドでスローリーなネタ。
  • AKYSほか 《Girl
    • オフセット・合同誌「単眼少女はかわいい」
      • 単眼少女イラストの企画本。スペースはお祭り状態でえらく盛り上がってた。かわいい……かどうかは人によるなぁ。自分はすごくそわそわしてくる。なんというか、例えばハゲの方の頭頂部を見ないようにしていたら、その頭頂部が直接にこちらをじっと見てくるので目を合わせないわけにいかないような、そんな。 あと、目のサイズがどれも口より大きいので、それも何で?という気にさせる。
  • いのうえともこ 《いののお店》
    • オフセット「サチコとオバケ」
      • オバケがセットで家賃が安いシリーズ。ほのぼの。今週のAERAで家賃下落特集やってたけど、埼玉南部とか一部私鉄は確かに落ちてても、中央線沿線とかは逆に値上がってるのよね。4月入ったら探してみるつもりだけどさ。
  • あかいけまこと《六大陸の魔導師工房
    • コピー誌「ガラム コリアンダーの竜」
      • 触れることが出来た者が次の王に選ばれる「龍の石」をめぐって、野心に燃える義兄の手から逃げてきた姫を、ある森で一人の青年が助ける……。
      • 丁寧に仕上げられた正統派少年マンガ。ライバル新人賞応募作。第2弾もありえるとのこと。MHのメディアミックスを真島ヒロでやってるライバルでは、それと被ってしまうためなのか、評価を受けられなかったのは素直に惜しい。今後も気にしていくけど、同人よりは商業で読める日のほうを期待して待ちたい。
  • 樹生ナト 《妖精飼い
    • プリンタ本「皇虫綺譚 弐」
      • 昆虫ってこわいなーと。人間社会に違和感なく溶け込まれると。
  • 山木淑秀 《バラキ》
    • コピー誌「灰色街道」
    • コピー誌「八分」
      • 何者だこの人。情報もとむ。スペースではグレーの軍服みたいのを着た人から買った。
      • 「灰色街道」。火山の噴火で農地がダメになってしまった近未来らしき北海道。ガソリンが供給されなくなったため薪エンジンで走るバスの運転手を務める少女と車掌のロボットは、ある日、乗客として、妻の遺骨だという箱を持ったお遍路姿の男を乗せる。一方、お遍路の男を追って周辺の村では村人たちが慌しく動き始めていた……。
      • 「八分」。旱魃によって、まともに働ける男女は遠くへ出稼ぎに出てしまった寒村。駐在を務める老人と中年の2人組みは、依頼を受けた漬物盗難事件を探るため現地に飛ぶが……。
      • 大友克洋ちっくな絵柄に、昭和初期を思わせるテクノロジーと生活風俗。お話のほうは骨太で、特に「灰色街道」では、バスに追っ手としてすがるバイクの2人組みを、少女運転手が冷静な判断であしらい退ける過程に読み応えがある。肉体的にはもちろん貧弱なため、相棒のロボット車掌にライフルを撃たせるタイミングや、その間の乗客への指示などで、有利なポジションを得ようとする。やれる範囲のことをよく理解して的確に動く様子が、話として計算されてる。
      • 読む前、個人的に嫌いなミリタリー臭さが過剰じゃなけりゃいいけど……、と心配していた。それが杞憂だったことも収穫。政府の陰謀や巨大組織の企みなんかは、描き手の眼中になかった。生きるために泥臭くても何でもやるんだってことが、ときたま、第3者視点でドラマっぽく見えたりする。そんな日常の延長線上の非日常を、泥臭く描いてる。良い悪いは人それぞれあるだろうけど、好きですよ、これ。
  • お山の大将 《Fox-Tail》
    • コピー誌「ラクガキ」
  • バラカ
    • オフセット・合同誌「タワー」
      • 《にび》の人が参加してたので購入。大きなA4サイズで読める至福。ほかに、「とある4人の部活動」(茶話)が良かった。