ゲッサンが分かりにくい。


閑話休題
とりあえず、発売から1日経って、エル・パラシオ関連の検索ばかりで、うんざりです。おまえら、あの程度の修整で大騒ぎか。じゃあ、今月号のビームの「芋虫」はモザイクどころじゃない薄消しで、マン毛も陰唇も丸見えみたいなもんだから、そっち買え!



あずまきよひこも参戦!月刊サンデー“ゲッサン”に勝機あり?(nikkei TRENDYnet) - Yahoo!ニュース
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20090423-00000003-trendy-ent

月刊少年サンデーを企画した編集長代理の市原武法氏は、平成9年入社で現在35歳。現時点では代理だが、いずれは編集長となる予定で、小学館では最年少の編集長抜擢となる。
「市原は、全盛期だった1980年代の『サンデー』が持っていた恋愛を含む、《日常世界》が持つドラマ性に注目しています。現在の少年マンガは、バトルファンジーに代表される《非日常世界》が中心ですが、ゲームに慣らされた少年たちにとっては、《日常世界》こそが、《非日常》であり、ドラマ性を感じられるのではないか…そう考えたわけです。一見、保守回帰に思われるかもしれませんが、こういう発想が若い世代から出てきたことに、新鮮さを感じるんです」(都築氏)

この「恋愛を含む、《日常世界》が持つドラマ性」がよく体現されてる新連載って、モリタイシの「まねこい」と、四位晴果の「よしとおさま!」と、あだち充の「QあんどA」の3本あたりが、目安になるのかな。もっと解釈を広げて、「バトルファンジーに代表される《非日常世界》」を、いわゆる"異能"モノ(炎を自在に操るとか)と定義しなおすと、そういった作品はほぼ皆無と言っていい。
で、「全盛期だった1980年代」への原点回帰を狙うというわけだけども、当時の読者は、たとえば市原代理と同じ35歳だったり、その周辺の年齢へ年を重ねてるわけだ。
だから、

読者ターゲットは、「週刊少年サンデー」の少し上の中学生以上。

という狙ってるところの層が、「全盛期だった1980年代」のテイストをどう受け止めるのかな/あるいは受け止めることを戸惑うのかな、というところに興味がある。
で、もう一つ興味があるのは、どうも週刊本誌で中学生以下の読者は全体の3割弱くらいしかいなく、残りは大学生以上のいい大人らしい。だから、ゲッサン週刊本誌の「少し上」の年代を狙うとなると、さらに上の30代、40代まで視野に入れることになるのかしら、と。「全盛期だった1980年代」を知ってる層とはぴったりだし、そういう層に目に留めてもらいやすくするための、あだち充や「アオイホノオ」なんかの掲載があるのかもしれない。
で、年齢的にはやっぱり全方位なのかなーと思いなおしてたら、


小学館が月刊マンガ誌「ゲッサン」創刊へ、連載陣は3月4日から随時発表 -- モノメトロ
http://www.monometro.jp/2009/02/26/34/

「漫画力絶対主義」を掲げる「ゲッサン」は、「本当の少年誌は、いつどんな時に読んでも、面白い!」「本当の少年誌は、大人が読んでも、女性が読んでも、面白い!」をコンセプトとした月刊マンガ誌。

何でもアリか。「本当の」=「全盛期だった1980年代」ってこと?
というか、それはもう、ノーコンセンプトというに等しいよなあ。良く言えばジャンプめざします!ってことなのかもしれないけど、ジャンプだって最初からまっすぐそこを目指してきたわけじゃなく、色々あった上での今だし。


もっとも、コンセプチュアルでないことがコンセプチュアルなんだって、別にそれだって構わないといえばそうだ。GOOD!アフタヌーンだって「何でもアリ」、編集とマンガ家が好きにやりたいこと(かつ面白いこと)が大前提で、アフタヌーンらしさと言われがちなマニアックさを根幹に置いてるわけではないようだし。雑誌は何らかコンセプチュアルであるもんだって固定観念が邪魔して、自分が素直に受け取れてないだけかもしれないしね。


元来、新創刊した雑誌が当初の方向性をそのまま維持していくことなんて稀だし、ある意味、開き直って、最初から全方位に種をばらまいた上で、反応の良かった層にすばやくシフトしていくって方法もアリだと思うし。


けど、潰したヤンサンの読者層を意識するでもなく、GOOD!アフタヌーンよりはもっと幅広い層に「来て見て触って」してる様子を見てると、「漫画力」とアイデンティティーに据える「愛と勇気」で、どこまでいけるもんなのかなぁと、色々思いをはせたりしちゃうね。


まとまらないね♡