5/31。

  • コミックバーズ7月号
    • がらくたストリート」(山田穣
      • ちゃんと載ってた。よかったよかった。しかしなんだろうね、毎度毎度、この異常な構成力の高さは。妖怪ハンター教授が、リント達の地元の古いお祭りと、土着信仰と、子供の姿をした山神様の知られざる関係に迫る、物語の核心部分に近い回だから、入念に練ったんだろうにしても。というか、核心なんて言い方はしないほうがいいんだろうなぁ。船体の70%を破壊されても機能を維持するボーグ船みたいな、あらゆるところが本題であり枝葉であるマンガだから。打ち切らせないために、なんとしても1巻に重版かけさせないと。
    • 「ドロねこ9(にゃいん)」(奥瀬サキ
      • 新章スタート。導入は、奥瀬作品では珍しい黒バックのイメージ世界から。人気の絶えた緻密なトレース背景をバックに、乾いた会話と暴力が配置される、定着した奥瀬式とは別のものを見せてくれるか。
    • 新連載「ミミツキ」(相川有
      • “とっぽい主人公は、大叔父の死去にともなって重要会議が開かれることになった本家で、母方の一族に関わる、ある秘密を知らされ――”。一瞬で勃起させるニオイのイメージバックが白薔薇って何なの。「極楽丸」の後は、あまり追いきれていなかったので、ここから読み直そう。
    • 「ドクシ」(樋口大輔)
      • この人がバーズで描いてること、どれだけ知られてるのか。とても、バーズらしくない、分かりやすいストーリーです。
    • 「ねくろまねすく」(玉置勉強
      • 次号、最終回。
    • 大東京トイボックス」(うめ)
      • インポテンツ社長の番外編。
    • 来世であいましょう」(小路啓之
      • 山田穣みたいな主人公が、イク振りをしてるAV女優の演技を見破って悦に入る日々から、抜け出すきかっけを掴めるかもしれない可能性を予感させる、第3話。この人は話が終盤に入ってきた時の、実はこうだったのさ!的な風呂敷の広げ方がハンパないので、まだまだ、どう転ぶか読めない。
    • 「円卓の姫士!」(丸山トモヲ)
      • 敵を一撃でほふった、そのHIT箇所に飛び出る“9999”で吹いた。
    • 井上三太は隔月連載の谷間で載ってなかった。
    • 山田穣の目次コメントの「光村図書は一刻も早く「どろんこまつり」を教科書に復活させるべきです。」に(笑)。あー。小学3年(2年だったか?)の時の教科書で読んだ。教科書に載ってても、それを授業で実際に使うかどうかは教師の裁量なので、「どろんこまつり」を使ってじぇんだー周りの何かをレクチャーされたかどうかは覚えてない(自分は学年が上がって教科書が配られると、その日のうちに全部読んでしまうタイプだったので読んでた)。今になって振り返ると、産まれて初めて読んだ萌えラノベ。勝気キャラ萌えをインプリンティングされた。
  • 魔法教えます!!(鈴木狂太郎
    • 阿ロ云は触手NGという都市伝説を、霧恵マサノブに続いて彼方へ吹き飛ばした、作者の初単行本。表題作は、次期魔法界頭首のロリ魔女っ娘と、教育係の天才魔法使いが、ラブラブな仲になった後、頭首になることの真の意味を知って、立ち向かっていく連作。薄い肌肉を下からデコボコと押し上げる骨ばったロリ体型が、好みとマッチングする人なら買いでしょう。3本が収録された読切は、ツンデレな幼馴染が出てくる“茜色! 見ていろ!”が、良い。ino.ではなく、阿ロ云本誌からだってここまでのロリエロマンガが輩出されるということを示した点も、評価の対象にしたいところ。
  • Sillyなコダマ!! 1〜2巻(鈴菌カリオ
    • 何ヶ月振りかでIKKIを立ち読みして、一番、惹かれた作品の既刊を購入。お話がコロコロ転がって、大きな方向性はあるけど、細かなベクトルは割とぶれる。勢い重視。3巻も買えそう。IKKI本誌は、「天顕祭」の作者の新作が、自分の興味あるテーマにドンピシャのを始めていたので、ちゃんと立ち読みをすること。